第6章 無限列車編後
<しのぶside>
焰「あ、蟲柱。替えの服と布団、嗚呼……羽織も感謝する。」
私に気づいた焰さんは煉獄さんの頭を布団の上に乗せ
服と布団と羽織を受け取った。
プチプチ……パサリ…………
しのぶ「ちょっ、あなたもう少し恥じらいを………!」
焰「俺は男《・》だ。恥じらいなんざ必要ない。」
バッサリ言われてしまう。
私はそれでも黙らない。
しのぶ「いいえ、あなたは女性です。無理に男性であろうとしないでください。
あなたが『弱いのは女だからだ。』と『女は恥じるもの』だと言うなら、
鬼殺隊にいるあなた以外の私たち《女性》はなんだと言うのですか。」
焰「…………そ、れは。」
【俺とは違うだろう。】
私は焰さんのその言葉を聞いて頬を張りました。
バチンッ
突然のことであり、体が思い通りに動かない焰さんは
そのまま布団に倒れ込んだ。
しのぶ「あなたと、他の女性も変わりません!
誰も弱くなんてない!あなたも!私も!!」
焰「…………。(ポカン」
しのぶ「何でっ 何であなたはそうなんですか!
自分のことばかり卑下して!他の人より努力してるのに弱い弱いって!」
焰「……ぶ。(ボソッ」
しのぶ「人をくそ程どうでもいいって言うくせに誰より人を優先して!!
自分は死ぬギリギリになってからじゃないと手当しにも来てくれない!!」
焰「しのぶ《・・・》.......。」
手を引かれる。そのまま焰さんに抱き締められる。
その体は僅かに震えていた。