• テキストサイズ

蒼き龍の逝きる意味

第6章 無限列車編後


焰「…………俺の師範 篝蒼治郎に追い返された。それだけだ。」

悲しげに見えた気がする彼女の顔。
顔色が紅がさしているとはいえ青白い。

しのぶ「…あなたは、生かされた……そういうことですね?」

焰「そういうとこに、なるな。」

嗚呼、神様ではなく、彼女の師範殿が生かしてくれたのか。
彼女が生きてる。今目の前で確かに生きている。

ギュウッ...!

力加減を忘れて彼女をこの腕に掻き抱く。
じんわりと俺の体に彼女の体温が広がる。

煉獄「っあぁ、良か…………った…!良かったっ……!」

焰「い"っ……!お、いっ!離れ、ろっ…………!」

怪我に響いたらしい彼女は俺の体を引き離そうとしる。
けれど、今は離れたくない。

煉獄「もう少しだけっ……、このままで…頼むっ。」

俺はそう言って縋るしか無かった。
離してしまえば、もう戻ってこない気がして。

焰「わかったよ…。蟲柱、竈門炭治郎、金髪頭、猪頭、
しばらくこのままにする。後、血を吐いた。
替えの服と布団をお願いできるか。後、羽織を。」

彼女は俺の頭を片手で抱え込み、胡蝶たちにそう言った。
竈門少年たちは泣きながら頷いて部屋を出、
胡蝶は震え声で「わかりました。」と言って出て行った。
/ 204ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp