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蒼き龍の逝きる意味

第6章 無限列車編後


<煉獄side>

なほ「し、しし、しのぶ様っ!たた、大変です〜!!(泣」

しのぶ「おや、どうかしましたか?」

俺の傷の具合を見ていた胡蝶に蝶屋敷の少女が
泣きながら駆け寄ってきた。
そして、俺と胡蝶は次の言葉に走り出していた。

なほ「ほ、焰さんのっ!お化けが出ました!!」

ッダダダダダダダ!

体のあちこちから悲鳴が上がるが無視をして
遺体がある場所へ向かう。
途中、竈門少年たちと出会ったのだが
俺たちの慌てように何かを感じたか一緒についてきた。

ダダダダダッ ガララッ バンッ

部屋の扉を思い切り開ける。
本来ならそこには顔に布が被せられた彼女の姿が
見えるはずなのに、布は床に落ちその御納戸色の瞳が
俺を……俺たちをしっかりと捉えていた。

焰「よう……?(手をあげる」

声がか細く、聞き取りづらいが俺たちの耳に届いた。
そして、俺たちは

全員「「「「「えええぇぇええええ!?」」」」」

と驚きの声を発した。煩かったのか彼女は
耳を塞いでいた。ドタバタと全員近寄る。

炭治郎「え?えっ えぇ?」

竈門少年は手や指を触れ、

善逸「えっ、嘘すぎじゃない??」

黄色い少年は心音を聞いて、

伊之助「おまっ、本物か!?」

猪頭少年は頭をポコポコ叩いて、

しのぶ「え、本当にっ、生きて??血鬼術の類っ??」

胡蝶は血鬼術を疑って、

煉獄「ほ、んとうに、生きてっ………?」

俺は頬を両手で掴んで目を合わせたり、体温の確認をした。

焰「くそ程どうでもいいが、鬱陶しい。」

そう言われてしまい、全員が騒ぐことをやめ彼女から離れる。
だが、信じられなかった。
あの日、あの時……君は俺の腕の中で息を引き取ったはず。

煉獄「冷たくなった、君を………俺は知っている。
息を……してない、君を、俺は、この手で触れた。」

【君は確かに死んだ。】

その言葉を言って口を閉ざす。
目の前にいる彼女はあの日、あの時とは違い
頬に紅がさし、息をしている。
生きているのだ……。
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