第4章 無限列車編
猗窩座「そこの弱者の女のように無様に死にたいか
《・・・・・・・・・・・・・・・・》?」
俺は散々自分と師範を罵倒され、ぐるぐると
体の中を何かが巡っていた。
師範が弱者だ?俺が女だから弱い?
だから、師範は誰も守れなかった?
焰「そんな訳あるか……。」
炭治郎「焰さん…………?」
痛む体を知らぬ顔して起こす。
刀を右手に持ち、立ち上がる。
伊之助「おい………、死んじまうぞ……。」
煉獄「もう動くな……!」
誰の声も彼の声も煩い、煩い……。
焰「どいつもこいつも、うるせぇんだよ!」
俺は生まれて初めて大声を出した。
それは僅かに掠れていて、痛々しい気もした。
焰「俺をどんだけ馬鹿にしようが罵倒しようが構わねぇけどよ。
鬼風情が師範のことをわかった気でしゃべるな。虫唾が走る。」
ゆっくり鬼に向かっていく。呼吸を整えろ、刀を構えろ。
焰「他人なんざくそ程どうでもいいが、俺は初めて怒りを抱いている。」
そうだ、これは怒りだ。
師範が俺を悪く言ってた奴に怒鳴ってた理由は
そいつに怒ってたからだ。