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蒼き龍の逝きる意味

第1章 ピロローグ


《続き》

<焰の炎の呼吸・零ノ型・護炎青龍について>

技名の名付け親。
初めてこの技を見た時、瞬時に人を守る為の炎だと感じ取った。
漢字の意味は特に考えてはいなかったが、
結果的に《護》は大切にする、庇う。
《青龍》は災いを振り払って守る聖獣という意味合いになった。

<御館様と槇寿郎へ残した言葉>

「俺に溶けなかったあの子の心を
どうか、いつか溶かしてやってくれ。
あの子は自分を語る事を嫌う。様々な人達に誤解され、
孤立するかもしれない。だが、この命は長くはない。
あの子が1人になった時、傍に居てやれない。
だがら、あの子を頼みます。
あの子はいつかきっと、笑える日が来る。
怒れる日も、泣ける日も、喜べる日も……。
あの子が自分の事を話したくなった時、きちんと聞いてやって下さい。
何卒宜しくお願い申し上げまする。」
蒼治郎は先を見通す力こそ無かったが、確信というものを持っていた。
焰を愛し、心配し続けたからこそ、焰の未来を感じ取ったのだろう。
己を知らないままでいいと生きていく焰が
心を開ける相手が現れると信じて疑わなかった。
出来れば、それが自分であれば良かったと少しだけ思ったそうだ。
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