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蒼き龍の逝きる意味

第4章 無限列車編


<煉獄side>

何を言い出すかと思えば、よもやよもやだ。
俺は鬼殺隊 炎柱だ。鬼になんぞならない。

煉獄「老いることも 死ぬことも 人間という儚い生き物の美しさだ。

老いるからこそ 死ぬからこそ 堪らなく愛おしく尊いのだ。
強さというものは肉体に対してのみ使う言葉ではない。

この少年は弱くない 侮辱するな。

何度でも言おう 君と俺とでは価値基準が違う。
俺は如何なる理由があろうとも鬼にならない。」

己の意志を、思いを言葉に乗せる。
それが、届くとは思わないが。

猗窩座「そうか。」

《術式展開 破壊殺・羅針》

猗窩座「鬼にならないなら殺す。」

そう言って鬼が俺に向かって飛んでくる。
俺もそれに向かって飛ぶ。

《炎の呼吸・壱ノ型・不知火》

ドオンッ

目の前に土埃が舞う。しかし、気配を探れば問題ない。
すぐに視界が晴れ、鬼を捉える。

猗窩座「今まで殺してきた柱たちに 炎はいなかったな!
そして 俺の誘いに頷く者もなかった!」

次々と攻撃が襲いかかってくる。
見極めながら避け、攻撃を入れる。

猗窩座「何故だろうな?同じく武の道を極める者として理解しかねる!
選ばれた者しか鬼になれないというのに!

素晴らしき才能を持つ者たちが醜く衰えていく!
オレはつらい 耐えられない死んでくれ杏寿郎!若く強いまま!」

《破壊殺・空式》

《肆ノ型・盛炎のうねり》ガガガガッ

虚空を拳で打つと攻撃がこちらまで来る。
一瞬にも満たない速度。
このまま距離を取って戦われると 頚を斬るのは厄介だ。
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