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蒼き龍の逝きる意味

第4章 無限列車編


炭治郎「(上弦の……参?どうして今ここに…。)」

ドン

次の瞬間には鬼の拳が炭治郎の目の前に来ていた。

《炎の呼吸・弐ノ型・昇り炎天》

煉獄が鬼の拳に刃を振るった。

ダダン

炭治郎の心臓は破裂するのではないかというほど
ドッドッドッと脈打っている。
目の前の鬼は後ろに下がり、斬られた部分をくっ付けた。

??「いい刀だ。」

煉獄「なぜ手負いの者から狙うのか 理解できない。」

??「話の邪魔になると思った。俺とお前の。」

煉獄「君と俺が何の話をする?初対面だが俺はすでに君のことが嫌いだ。」

ピリピリとした緊張感。
お互いにさっきが飛びあっているのだろう。

??「そうか。俺も弱い人間が大嫌いだ。弱者を見ると虫唾が走る。」

煉獄「俺と君とでは物ごとの価値基準が違うようだ。」

??「そうか では素晴らしい提案をしよう。」

その次の言葉に炭治郎は驚いた。

??「お前も鬼にならないか?」

しかし、煉獄は驚きもせず動じもしなかった。
ただ冷静に一言。

煉獄「ならない。」

??「見れば解る。お前の強さ。柱だな?
その闘気 練り上げられている。
・・・・・・・・
至高の領域に近い。」

煉獄を見つめる鬼の目にはユラユラと立ち上る
闘気が見て取れた。

煉獄「俺は炎柱・煉獄杏寿郎だ。」

猗窩座「俺は猗窩座。杏寿郎 なぜお前が
・・・・・
至高の領域に踏み入れないのか教えてやろう。」

猗窩座は煉獄を指さして言った。

猗窩座「人間だからだ。老いるからだ 死ぬからだ。
鬼になろう杏寿郎 そうすれば百年でも二百年でも鍛錬し続けられる。強くなれる。」
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