• テキストサイズ

蒼き龍の逝きる意味

第4章 無限列車編


<焰side>

鬼の動きが忙しなくなって来た。
竈門炭治郎の声が遠くに聞こえた。

焰「……炎の呼吸・弐ノ型・昇り炎天。」ゴオォォオ

乗客たちに伸びる鬼の肉を斬り伏せていく。
それにしても、数が多い。
捌き切れるかどうか…………。

焰「…………さて、炎柱の寝坊助は起きたかな。後餓鬼共も。」

耳を澄ませながら、斬っていると
雄叫びだか奇声だかが聞こえた。起きてるなこれは。

ドドドドドドン!

雷の音?あの金髪頭か。
炎柱はどこだ。まだ寝てるのかあの阿呆。

煉獄「うーん!うたた寝している間にこんな事態になっていようとは!!
よもやよもやだ!柱として不甲斐なし!!穴があったら入りたい!!」

あ、起きたな。ならいいか。
そう思った瞬間、車両が不自然に宙にあがった。

ゴッ!

焰「……っ!(背中打ち」

炎柱か、派手に動き回りやがって。
くそ程どうでもいいが、迷惑だ。
後ろの車両か、あのデカい声が聞こえる。

煉獄「この汽車は八両編成だ 俺は後方5両守る!
残り三両は黄色い少年と竈門妹が守る!
君と猪頭少年はその三両の状態に注意しつつ鬼の頚を探せ!」

俺は居ないモノ扱いか、まぁくそ程どうでもいいが。
指示されるより自分で動いた方がいい。

焰「(金髪頭と竈門禰豆子、面倒だが援護するか。)」

また凄い振動で体が振られる、が、今度は踏み止まる。
いちいち振動が酷い。

炭治郎「伊之助!!伊之助どこだ!!」

俺のいる車両に竈門炭治郎が来る。

伊之助「うるせぇぶち殺すぞ!!」

どうやら猪頭は上に居るらしい。
炭治郎は俺を見つけると

炭治郎「焰さん!俺と伊之助は鬼の頚を探します!なので…………」

焰「頚はいつだって上半身についている。先頭車両に
必ずある。探して斬れ。」

竈門炭治郎の周りの肉を斬り伏せながらそう言う。
竈門炭治郎の顔がハッとする。

焰「さっさと行け。俺は残り二人の援護をしてる。気を抜かず進め。」

炭治郎「!はい!ありがとうございます!!(走」

俺は竈門炭治郎を前へ移動させ、三両を守ることに
集中した。
/ 204ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp