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蒼き龍の逝きる意味

第4章 無限列車編


炭治郎「(手首を縄で繋がれてる………。誰なんだこの人たちは………。
……何だろう、この縄 日輪刀で
断ち切ると良くない気がする…………。)」

俺は禰豆子に縄を焼き切るように頼む。

ボッ ボッ

全ての縄を焼き切る。しかし、誰も起きない。

炭治郎「善逸!!伊之助!!起きろ!!起きるんだ!!」

揺り起こしても起きない。禰豆子がムーッと
俺の羽織を掴んでいる何かを訴えてくる。

炭治郎「よしよし ごめんな ありがとう。」

全然起きない二人。焰さんもいない。
こうなると、希望は………

炭治郎「煉獄さ………!」

そこまで声に出して、禰豆子に後ろに引っ張られて終わる。

目の前を錐のようなものが掠めていく。
酷く焦った顔をした女の子だ。
何だ!?鬼に操られているのか!?

女の子1「邪魔しないでよ!あんたたちが来たせいで
夢を見せてもらえないじゃない!!」

炭治郎「!!(自分の意志で……?)」

視界の端で、何かが動く。
バッと辺りを見れば数名の女の子と男の子。

女の子1「何してんのよ!あんたも起きたなら加勢しなさいよ!」

煉獄さんの後ろの席からまた人が出てきた。泣いている。

炭治郎「(俺と繋がっていた人だろうか。)」

結核らしいその人は胸の辺りを押さえ、無言だった。

炭治郎「(許せない鬼だ。人の心につけ込んだ。)」

けど、俺は立ち止まってる訳には行かないんだ。
この子たちには申し訳ないけど行かなくちゃ。

炭治郎「ごめん。俺は戦いに行かなきゃならないから。」

そこまで言った瞬間、目の前の子たちが
突然何かの衝撃を食らい、倒れ込んだ。

焰「遅い、何してた。」

いなかった焰さんが目の前にいた。
この人、薄らと少し汗をかいてる。

炭治郎「(周りを見てくれていたんだ。)」

すぐにそれを理解した。そして、噂の理由も。

焰「……鬼はもしかしたら先頭車両にいるかもしれない。
お前が行け、俺は後ろに行く。」

炭治郎「はい!焰さんお気を付けて!」

もう既に姿の見えない焰さんにそう言う。
俺も頑張らねば!!
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