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蒼き龍の逝きる意味

第4章 無限列車編


<NOside>

眠り鬼・炎柱の作った縄は 繋げた者の夢の中に
侵入できる特別な力を持つ。

女の子1「(!危ない "本体"がいる。気づかれないようにしないと。)」

タタタッ

女の子1「("夢の端"まで…早く……。)」

眠り鬼・魘夢の見せる夢は無限には続いていない。
夢を見ている者を中心に円形となっている。

夢の外側には無意識の領域があり 無意識の領域には
"精神の核"が存在していて これを破壊されると
持ち主は廃人になる。

女の子1「(あった。"壁"だわ。風景は続いているけど
これ以上進めない。)」

錐を取り出して、娘は振り下ろす。

女の子1「(早くコイツの"精神の核"を破壊して
私も幸せな夢を見せてもらうんだ。)」

ドッ ビリィイ

"壁"を破って煉獄の無意識の領域に入る娘。

女の子1「(変な"無意識領域"……。熱い…燃えてる。)」

メラメラと燃える炎がそこら中に存在している。
そのせいで汗が流れてくる。

女の子1「(見つけた "精神の核"!!
赤いのは初めて見た…。でも"精神の核"は脆いから簡単に壊せる。
硝子細工のように。)」

バッ

娘が錐を振りかぶり、核に向かって振り下ろす。
しかし、急に息が出来なくなった。
その理由は簡単だ。
煉獄が動き、娘の首を掴んだからだ。

通常 眠り鬼の術に落ちている時
人間は体を動かすことができない。
意識と肉体 完全に切り離された状態で
夢に閉じ込められているからだ。
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