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蒼き龍の逝きる意味

第8章 遊郭編


<煉獄side>

家の中での生活に戻れるように、と
胡蝶の提案から煉獄家へと機能回復訓練と
称した自宅療養をしていた俺の元へ
夜が明け切る前に胡蝶の鎹鴉である艶が
慌てた様子で手紙を届けに来た。

煉獄「……………………は?」

その手紙の内容には、思いもよらない事が
書き殴られていた。

バンッ!!ダダダダッ!

千寿郎「兄上?どうなさ…兄上!?」

槇寿郎「今何時だと……、っおい!?
杏寿郎!?待ちなさい!!」

申し訳ありません父上!千寿郎!!
俺は今、その言葉に反応している暇など
ないのです!!!






我武者羅に走った俺の体は
あちこちから悲鳴があがるが
気にせずに蝶屋敷へと転がり込んだ。

煉獄「胡蝶!!!煉獄杏寿郎だ!!
あの子は何処に居る!!!!」

物凄い剣幕で言ってしまった為、
小さき少女達が泣きそうな様子で
走ってきた。
申し訳ない!!!!!

すみ「れっ、煉獄様〜!!
しのぶ様は今焰さんの容態を
診ている最中です〜〜〜!(泣」

きよ「それと他の隊士の皆さんも
寝てますからお静かにお願いします〜!(泣」

なほ「怒られちゃいますよ〜〜〜!!(泣」

煉獄「っすまない!(汗」

涙をポロポロ流しながら、そう言われ
俺は猛反省しながら応接室の中に
案内され、大人しく胡蝶を待った。

コンコンッ ガチャ

しのぶ「煉獄さん、夜分にすみません。
お待たせしました。」

煉獄「いや!中々寝付けずにいたんだ!
寧ろ、すまない!
少女達を大きな声で泣かせてしまった!」

しのぶ「嗚呼なるほど。あの大声の後、
すぐに声が聞こえなくなったのは
そういう事だったんですね。」

煉獄「うむ!」

少し胡蝶の後ろから般若が見える気がする。
本当に申し訳ないと思っている!
怒られても仕方ないが、こっちも
気が気じゃなかったんだ!!許してくれ!

煉獄「…、それで。焰の容態は?」

しのぶ「一命は取り留めました。
ただ、左肩から胸に掛けて裂傷があり、少し深いです。
が、すぐに呼吸で肉同士を引っ付けたのでしょう。
幸いにも致命傷には至りませんでした。
ただ、血を流し過ぎていて
意識はまだ戻っていません。」
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