• テキストサイズ

蒼き龍の逝きる意味

第3章 蝶屋敷編


トクンッ…トクンッ…

善逸「!(いきなり心音が!)」

後ろを振り返ってみると、壁に寄りかかった
一部髪を束ねた左目に痛々しい傷跡がある人が居た。

善逸「……(こんなに、近くに居たのに気付けなかった……?)」

炭治郎「………あ!あの時の!」

隣の炭治郎が急に大きな声を上げる。
焰さんと呼ばれた人は不意に動き出した。

アオイ「では、焰さん。今日はお願いしますね。」

焰「……くそ程どうでもいいが、やってやる。
蟲柱にやらないと色々言われるしな。」

低くも無く高くも無い声。
その声を聞いただけなのに、体が強ばった。

善逸「……っ(圧倒的な猛者のような声だっ…。
けど、音は苦しくなる程優しい……。炭治郎の音にすごく似てる。)」

焰「……一応お前達の先輩。まぁ、くそ程どうでもいいが。
今日だけ訓練に俺も参加する。」

淡々と自己紹介がされる。
俺たちも慌てて自己紹介しようとするがとめられる。

焰「名前なんざどうでもいい。覚えねぇからな。
さっさと、始めるぞ。」

身長に全く見合っていない羽織を脱ぐ焰さん。
隅に置いてくると俺たちに向き合う。

焰「体をほぐし、反射訓練、それが終わってから俺が相手になる。」

それだけ言うと黙り込んでしまった。

伊之助「おいてめぇ!俺様のこと知らねぇってのか!
俺は山のかm((焰「煩い、さっさとやれ。」」

ギロっと睨まれてしまえば伊之助も流石に怖かったのか
黙って俺たちの後ろに隠れた。

炭治郎「……後で話しかけてみよう。」

炭治郎がそう言ってたのを俺は聞こえないふりをした。
/ 204ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp