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蒼き龍の逝きる意味

第8章 遊郭編


<NOside>

譜面が完成した、と言って
勝ちに行く宇髄達。
最後の力を振り絞り、刀を振るう。

妓夫太郎「(コイツ…!!腕一本しか無ぇんだぞ!
ありえねぇだろうが!!
ふざけんなよなああ!!)」

宇髄と妓夫太郎が刀と鎌で斬り合う。
左目を斬られ、腹を刺される宇髄だが─

炭治郎「宇髄さん!!」

宇髄「止まるな跳べェエ!!」

炭治郎へ叫び、指示する。
言われるがまま跳んで妓夫太郎へ
刀を振りかぶる。

妓夫太郎「(遅いんだよ!テメェは鈍間!!
どれだけお膳立てされても駄目な奴は駄目だ!)」

宇髄を相手にしながら、炭治郎へ
鎌を振り上げる妓夫太郎。
鎌は炭治郎の顎に刺さり、口の中まで
深く刺さった。

しかし、それで諦める炭治郎ではなく
真っ直ぐな力強い瞳で妓夫太郎を
見下ろし、頚へ刀を振り下ろした。

ドギャ!!

妓夫太郎「(コイツ!!まだ刀を振りやがる!馬鹿が!
先刻だって俺の頚を
斬れなかったくせになああ!)」

苛立ちを隠せない妓夫太郎だが、
違和感を覚えた。

妓夫太郎「(なんだ?額の痣が…)」

渾身の一撃よりも、百倍の力を
捻り出し、頚を斬る事に命を懸けた炭治郎の
額の痣は火傷の跡から炎のような模様に。

炭治郎「ガアアアァアア!!!」

妓夫太郎「(顎から鎌が抜けねぇ!!
まずい、忍に斬られた左腕を早く再生………)」

ズッ

再生するより早く、炭治郎の刀が
妓夫太郎の頚に半分入った。

妓夫太郎「(まずい!!斬られるぞオオオオ!!
…、いや!!大丈夫だ!!
俺の頚が斬られても妹の頚が
繋がっていりゃあ!)」

左目を通して堕姫の視界を見る。
堕姫の目の前にいるのは善逸と伊之助だけ。
己が警戒する焰の姿はない。

妓夫太郎「(まずこっちを始末する!!)」

───────────────────────

堕姫「アンタがアタシの頚を斬るより早く
アタシがアンタを細切れにするわ!!よ…」

ギャギャ!!

善逸に攻撃しようとした帯がギザギザに
斬られる。
そうしたのは、伊之助だった。

堕姫「(何でよこいつ!
お兄ちゃんが心臓を刺したのに!)」

驚きを隠せない堕姫。
伊之助は被り物の中から血を吐きながら
刀を堕姫へ振り下ろす。
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