• テキストサイズ

蒼き龍の逝きる意味

第8章 遊郭編


<焰side>

焰「…!」

意識が飛んでいたのか。
どれ程気を失っていた。
音柱は? 竃門炭治郎達は?

起き上がろうとして、全身に痛みが走る。

焰「グッ………ッ…!」

痛覚が戻ってきたのか…、厄介な。

瓦礫から抜け出し、辺りを見回す。
鬼の姿が見えない。
もしかしたら、竃門炭治郎達の方に
居るのかもしれない。

焰「…早く、行かね、ば……。」

立ち上がるが、足元が覚束ない。
血を流し過ぎた。

ドドドド!!

少し遠くで爆発音のような物が鳴っている。

焰「(あちらか。)」

援護に行かねば、早く……。
痛覚を封じる呼吸を……………

焰「ゴフッ…!」

呼吸をしようとした途端、血を吐いてしまった。
まずい、肺への負担がかかり過ぎた。
だが、援護をしない訳にはいかない。

焰「(死ぬのならば、鬼を殺してから…。
自分がそう言ったのだろう…!)」

歯を食いしばり、体に力を込める。

焰「……シィイイィィイイイィ…ッ!」

全身に空気を巡らせる。
体の痛みが引いていく。

ユラァ…

視界の端に、揺らめく大きな蛇のような
物が見えた気がした。
瞬間、目の前が晴れ体が軽くなる。

ボボボッ…

炎の呼吸を使ってないはずだが
刀に蒼い炎が纏われていく。

焰「……やってやるよ。」

俺は、そのまま音のする方へ
全力で向かった。
/ 204ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp