第8章 遊郭編
瞬間、炎と水が織り交ざるソレと共に
雛鶴が一瞬消える。
少し距離が開いた場所で炭治郎が
息を荒げながら雛鶴を背中に隠して
守る体勢を取っていた。
炭治郎「ゲホッゲホ!ヒューーッ…!
ゲホッ…ヒューーーー…!」
炭治郎はヒノカミ神楽と水の呼吸を
混ぜて使ったのだ。
結果、水の呼吸のみよりも攻撃力は上がり
ヒノカミ神楽よりも長く動けた。
炭治郎「(変化する、どんな形にも柔らかく。
鱗滝さんが、そういう戦い方を教えてくれた。
たとえ、冨岡さんのように
水の呼吸を極められなくても
鱗滝さんが教えてくれた事を──
無駄にしない!!)」
ドンッ!
一気に距離を詰めてくる妓夫太郎。
応戦しようと、刀を振り上げる炭治郎。
宇髄「竃門炭治郎!お前に感謝する!!」
後ろから感謝の言葉を叫び、
妓夫太郎の頚へ刃を振りかぶった宇髄。