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蒼き龍の逝きる意味

第8章 遊郭編


<焰side>

喧嘩を売ったのは初めてだったが、
上手く鬼がノってきたから上々だろう。
しかし、ちと上手く行き過ぎたな。

堕姫「アハハハハッ!!
死ね死ね不細工共!!」

高速でしなやかに暴れる帯が
嘴平伊之助達の体力を削っていく。

伊之助「ぐぉおおおお!!
帯に加えて血の刃が飛んでくるぞ!何じゃこれ!!
蚯蚓女に全然近付けねぇ!!」

必死に避けてはいるが
血の刃が不意打ち過ぎるのか
見ていて危なっかしい。

伊之助「くそォオ!!特に血の刃はやべぇ!!
掠っただけでも死ぬってのを
肌でビンビン感じるぜ!!」

そう叫びながらも避けられているから
まだ少し持つ筈だ。

我妻善逸と嘴平伊之助の死角を狙う
帯を叩き斬りながら、
自分を狙ってくる帯を受け流す。

下から来る血の刃を辛うじて避けるが
足場が悪い。

堕姫「あれだけ偉そうな口を叩いておいて大分辛そうね?
不細工はさっさと死になさいよ!」

焰「…心が不細工の奴に心配される謂れはねぇな。」

おっと、つい本音が…。

堕姫「お前、本当に良い度胸ね。
早く死んでしまえ!!」

攻撃が更に俺に向いてくる。
最早勘で避けているだけで、いつやらかすかも
分からない。
隙を探さねぇと………。

音柱の方も外に出て応戦してるが、
圧されている。
だが、そっちに気を向けている暇はない。

焰「スゥ────────。」

全身に空気を送り込む。
体の中で主張してくる痛みを遮断させて
全力で刀を握る。

焰「いざ、推して参る。」
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