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蒼き龍の逝きる意味

第8章 遊郭編


顎に鎌が刺さりそうになった瞬間
襟を掴まれ、上へと投げられた。

炭治郎「…!!」

ガガガッッ!

ダンッ!

炭治郎「ハァハァ、ハァ…!
(何をしてるんだ。
逆に庇われて足を引っ張ってる!!)」

ぞくっ

上から、得体の知れない感覚が
近付いてきた。
それに気付いた時には、上から
無数の帯が俺と宇髄さんを襲った。

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<NOside>

堕姫「アハハハハッ!
全部見えるわ!アンタ達の動き!
兄さんが起きたからね!
これがアタシの本当の力なのよ!」

伊之助「うるせぇ!!キンキン声で
喋るんじゃねぇ!!」

帯であちこちを斬られた善逸と伊之助。

それを見て愉しそうに笑う堕姫。
焰はそれを見て眉間に皺が寄った。

焰「それはお前自身の力ではなく
兄という目があるから見えるだけだ。
一人では何も出来ないから操られているだけだ。」

ズバッと言い切ると堕姫は
目を見開いて不快そうに顔を歪ませた。

堕姫「何お前、瀕死の鼠みたい。
目玉だけくり抜いて食べてやるから
黙って死になさいよ。」

焰「…、それは無理なお願いだな。
鬼にくれてやるものなぞ、無い。
死ぬのならば、お前らを殺してからだ。」

御納戸色の鬼のように鋭い瞳が
ギラッと怪しく輝いた気がした。
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