第8章 遊郭編
煙がゆっくりと晴れ、上からは爆発の
衝撃で壊れた木材達がパラパラと落ちてくる。
そして、目の前にあるそれを見て
宇髄「…まぁ、一筋縄ではいかねぇわな。」
帯鬼のあの硬い帯が球体となって
ゆっくり解けていく。
中から現れたのは無傷の鬼の兄妹。
妓夫太郎「俺たちは、二人で一つだからなぁ。」
焰「……こっちも柱と隊士で五人だ。
あまりナメてくれるなよ。」
鬼擬きが俺の横に立ち、刀を構えながら
そう言った。
宇髄「(左肩負傷してて、よく言えたな…。
…だが、嫌いじゃねぇ。)
お前ら二人なんて、俺らがチャッチャと
倒してやるわ!!」
この戦いが終わったら、こいつに
聞かにゃならねぇ事も出来たし
絶対死ぬ訳にも死なす訳にもいかねぇなぁ!