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蒼き龍の逝きる意味

第8章 遊郭編


<宇髄side>

攻撃された時、俺と鬼擬きは逃げ遅れた
一般人を守りに入り二人して刀を構えていた。

妓夫太郎「妬ましいなぁあ。お前本当に、
いい男じゃねぇかよ。なあぁ。」

褒めてんのかよ。

ボリボリボリボリ

妓夫太郎「それに鬼みてぇな顔してるお前ぇえ。
女みてぇな細ェ体して、瀕死のくせに
良ぉく動けんなぁあ。」

それは俺も派手に思った。

ボリボリボリボリ

妓夫太郎「人間庇ってなぁあ。
格好つけてなぁあ。いいなぁ。
そいつらにとってお前らは命の恩人だよなぁ。
さぞや好かれて感謝されることだろうなぁあ。」

宇髄「まぁな。俺は派手で華やかな色男だし
当然だろ。女房も三人いるからな。」

さらっと答えた俺に、隣の鬼擬きが
今それ必要か?と言わんばかりの視線を
俺に向けてきた。
いいだろ別に、事実なんだからよ。

鬼といえば、一瞬動きが止まった。

ボリボリボリボリ

かと思えばまた体を引っ掻き始めた。

妓夫太郎「お前女房が三人もいるのかよ。
ふざけるなよなぁ!!なぁぁぁ!!
許せねぇなぁぁ!!」

【血鬼術・飛び血鎌】

宇髄「(薄い刃のような血の斬撃、
そしてこの数!!)鬼擬き!!」

焰「嗚呼。」

ドン!!

鬼擬きが一般人を抱え込んだと同時に
俺は床に攻撃して爆破して開けた穴から
下へと降りる。

ドッ

宇髄「逃げろ!!身を隠せ!!」

男性「はっ、はいっ!」

鬼擬きも瞬時に俺の横へと並ぼうと
立ち上がる…………

瞬時、上の血の斬撃が曲がって
俺を目掛けて降ってきた。

ギャギャギャ!!

飛んできた斬撃を刀で破壊していく。
鬼擬きは一般人に血の斬撃の欠片が
当たらないように更に刀で弾いている。

宇髄「(斬撃自体操れるのか。
敵に当たってはじけるまで動く血の斬撃!!)」

あの兄妹、妹の方は頚を斬っても死ななかった。
ありえない事態だ。

兄の頚を斬れば諸共消滅するのか?
兄貴が本体なのか?

宇髄「(どの道やるしかねぇ!!
この音からして上の階の人間は殆ど逃げてる。)
鬼擬き!一旦伏せろ!!」

焰「……!」

伏せたのを確認するまもなく
俺は上へと投げた火薬を刀で掠って


ドン!!

爆発させた。
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