• テキストサイズ

蒼き龍の逝きる意味

第8章 遊郭編


<宇髄side>

宇髄「おい、鬼擬きも分かってたろ。
コイツが上弦の強さではないと。」

俺がそう問い掛ければ

焰「…嗚呼。強さは上弦にしては弱過ぎる。
だが、予期せぬ出来事もあったからか
対応が遅れ、俺はこのザマだ。」

そう答えを返した鬼擬き。
予期せぬ出来事…、竃門禰豆子の鬼化か。

宇髄「ハッ、言い訳か。」

焰「そう思われてもいい。事実だ。
俺は役に立たなかった。」

俺の横に立ち、目の前の頚を斬られた
鬼を見つめる鬼擬き。
よく観察してみれば、
あのいつものすまし面がやや強張っている。

宇髄「(…左肩の損傷。出血具合を見るに
相当深く斬られてる。
胸の近くも斬られてるなこりゃ。)」

恐らくコイツはもうじき限界だ。
噂通りであれば逃げれる隙があれば
ここら辺で逃げ出す筈だが………

宇髄「(そうは見えねぇな。)」

俺は…、噂に踊らされてたのか…?
なら………………

堕姫「ちょっと待ちなさいよ!どこ行く気!?」

頚を斬った鬼が叫んだ。

堕姫「よくもアタシの頚を斬ったわね!
ただじゃおかないから!!」

宇髄「まぁだギャアギャア言ってんのか。
もうお前に用はねぇよ。地味に死にな。」

堕姫「ふざけんじゃないわよ!
大体アンタらさっきアタシが
上弦じゃないとか言ったわね!」

宇髄「だってお前上弦じゃねぇじゃん。」

堕姫「アタシは上弦の陸よ!!」

上弦ならこんなあっさりと
頚を斬られたりしねぇはずだ。

目の数字も変化させたものだろ。

宇髄「だったらなんで頚斬られてんだよ。
弱過ぎだろ。脳味噌爆発してんのか。」

堕姫「アタシまだ負けてないからね!!
上弦なんだから!!」

焰「音柱に頚斬られて負けてんだろ。
一目瞭然に…。」

鬼擬きもばっさりと言い切る。

堕姫「アタシ本当に強いのよ!
今はまだ陸だけど
これからもっと強くなって………」

宇髄「説得力ねー。」

興味がないから適当に言ってやれば
「わーん!」と泣いた。

宇髄「((ギョッ!(泣いた!?)」
/ 204ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp