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蒼き龍の逝きる意味

第8章 遊郭編


<炭治郎side>

禰豆子を押さえていると隣から
帯が襖を斬り飛ばして現れた。

奥から現れたのは全身焼き爛れた鬼。

堕姫「よくもまぁやってくれたわね。
そう、血鬼術も使えるの。
鬼だけ燃やす奇妙な血鬼術。」

怒りと殺意が体にどっしりとかかる。
重く、喉が痛い程の匂い。

堕姫「しかもこれ、中々治らないわ。
物凄く癪に障る。物凄くね。」

周りを見れば焰さんが逃げ遅れた人達を
1ヶ所にまとめて守っている。
俺は禰豆子で手一杯。

炭治郎「(すぐ攻撃が来るぞ。
建物ごと切断される!!
禰豆子を放して大丈夫か?
いや…!!どうする!)」

焰さんは恐らく、いや絶対
俺が気を失っている間禰豆子を止めたり
鬼の攻撃を受けたりしていて限界なはず!

炭治郎「(これ以上は焰さんの体が保たない…。
何とか此処から鬼を………!!)」

シャンッ……

宇髄「おいこれ竃門禰豆子じゃねーか。
派手に鬼化が進んでやがる。」

突然目の前に現れたのは宇髄さん。
あまりの事に驚いてしまう。

炭治郎「!?うっ、!?」

宇髄「お館様の前で大見栄切ってたくせに

何だこのていたらく(・・・・・)は。
それに鬼擬き。何すりゃあ、んなに
血だらけになれんだよ。」

焰「処罰は後で受けよう。」

宇髄「…別にそんなつもりで
言ったわけじゃねーよ。」

宇髄さんの焰さんに対しての匂い、
少し柔らかくなった…?

堕姫「!!柱ね!そっちから来たの!
手間が省けた……」

そうだ!まだ鬼が居るんだ!

宇髄「うるせぇな。お前と話してねーよ。
失せろ。」

どこか冷ややかな宇髄さん。
目の前の鬼を振り返ると驚きの言葉を
口にした。

宇髄「お前上弦の鬼じゃねぇ
(・・・・・・・・)だろ。弱過ぎる。
俺が探してたのはお前じゃない。」

上弦の鬼じゃない!?
けど、目には上弦の陸って…!!

ズッ……

堕姫「えっ?」

目の前で鬼の頚が落ちた。
それはそれは、いとも簡単に。
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