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蒼き龍の逝きる意味

第8章 遊郭編


<NOside>

堕姫「どけ!!このガキ!!」

堕姫が己の背中を貫通させた禰豆子を
その硬い帯で切り刻む。

堕姫「(細かく切断して
帯に取り込んでやる!!)」

更に細かくしようと帯を向ければ
たった今切断された腕や足で止めた。

堕姫「(止めた!?切断した四肢で!?)」

焰「(……………断面に繋がっている血…。
あれが固まって斬られた部分を
補ってるのか………!)」

焰が冷静に状況分析していると

ジ…ボッ!

堕姫の体が燃えた。

焰「!!」

ゴゥ!

堕姫「ギャアアッ!!」

堕姫「(燃えてる…!!返り血が…!!
火…火…!!)」

堕姫の脳内に、幼い手が火に焼かれている
記憶が流れる。
その間に禰豆子は血で繋がっていた
断面を引き合わせ、繋ぐ。

瞬時にくっついたと思えば、
禰豆子は燃える堕姫の顔を物凄い力で
踏み付ける。

グシャッ!ダンッダンッダンッ!

焰「禰豆子…!!やめないか!!
それ以上はしなくていい!!」

焰がこれ以上はいけないと判断し
すぐに禰豆子を後ろから羽交い締めにする。

ドギャッ!

そんな拘束も今の禰豆子には
無いものに等しく、堕姫が隣の通りにある
店に飛ぶ程蹴りを入れる。

焰「駄目だ…っ、禰豆子…。
落ち着け…、いつものように眠れ…っ。」

左手は肩から斬られ、重傷の焰は
柄に手を固定していないと
握っていられない程だが、それでも
言う事の聞く右手と両足、全身で止めに入る。

焰「シィィイイィ………ッ…!」

全集中を使う。
それでも禰豆子は焰を引き摺って
堕姫の方へ向かう。

禰豆子「ハーーーッ、ハーーーッ…。」

ガタッ

焰「…!」

物音がした方を向けば
そこには逃げ遅れた人達。

遊女「……。(震」

一人は右腕に怪我を負い、血を流している。
禰豆子は焰を振り落とし、
その怪我した人間へ走り出した。

遊女「ギャアアッ!!(泣」

焰「禰豆子……!!」

焰が禰豆子の足を引っ張り、
禰豆子は体勢を崩す。
その瞬間、焰の頭上を何かが飛んだ。

炭治郎「禰豆子!!」

炭治郎だ。
禰豆子の口に日輪刀を加えさせ、
必死に押さえ込む。

炭治郎「駄目だ!!耐えろ!!」

禰豆子「グアアアッ!!」

炭治郎「駄目だ!!辛抱するんだ!!禰豆子!!」
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