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蒼き龍の逝きる意味

第8章 遊郭編


<NOside>

記憶が揺さぶられる。
堕姫は上弦。
つまり鬼舞辻の血の濃度が今で禰豆子が
遭遇したどの鬼よりも高かった。

堕姫「よくもやってくれたわね!
アンタ……!!そう、アンタ!アンタなのね!
あの方が言ってたのはアンタなのね!
(・・・・・・・・・・・・・・・・)」


人間には限界がある。

では、鬼なら?禰豆子は?

その激しい怒りが、無限に体を突き動かす。
敵の肉体がこの世から消えて無くなるまで。







無惨『堕姫。私の支配から逃れた鬼がいる。珠世のように。
見付けて始末してくれ。
お前にしか頼めない。』

無惨『麻の葉模様の着物に、市松柄の帯の娘だ。』






堕姫「ええ勿論。嬲り殺して差し上げます!
お望みのままに……!!」

禰豆子の後ろ、炭治郎が倒れる。
その瞬間、更に禰豆子の殺気が高まる。

ザッ!

焰「竃門禰豆子!!!待て!!止まれ!」

そのまた後ろ、追い掛けてきたのだろう
汗をかいた焰が慌てたように禰豆子に叫ぶ。

ドンッ!

それも遅く、禰豆子は堕姫に向かって
飛び、蹴りを喰らわせようとする。

堕姫「(蹴るしか脳が無いのか!!)
雑魚鬼が!!」

ザンッ!

焰「っ!!竃門禰豆子っ!!」

焰が止めに入ろうと走り出した瞬間、
堕姫が禰豆子の体を二つに斬りながら
投げ飛ばす。

ドゴォ!!

堕姫「アンタ…五月蝿いわね。
すぐ殺してやるわ。」

禰豆子の元へ行こうとする焰に
堕姫は帯で攻撃を飛ばす。

焰「っ!」

バッと避けるが掠り、焰も吹っ飛ぶ。









『兄ちゃん。』

『兄ちゃんと姉ちゃんはよく似てるよな。
優しいけど、怒ると怖い。』

竹雄『姉ちゃん、昔…小さい子にぶつかって怪我させた
ガラの悪い大人にさ、謝ってくださいって怒ってさ…。』

竹雄『その時は周りに大人が大勢いたから
良かったけど…、怖かった、俺。

人のために怒る人は、
自分の身を顧みない所があるから。』

竹雄『そのせいでいつか、
大切なものを失くしてしまいそうだから怖いよ。』
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