第8章 遊郭編
堕姫「惨めよね、人間っていうのは本当に。
どれだけ必死でも所詮この程度だもの。
気の毒になってくる。」
炭治郎「ゴホッゴホッ!グッ…!
(咳が止まらない、苦しい…息が…。
とっくに俺は体力の限界を超えていたんだ。)」
炭治郎「(目の前が真っ暗だ。
自分の心臓の音しか聞こえない。)」
堕姫「そうよね。傷も簡単には治らないし
そうなるわよね。」
炭治郎「(構えろ、刀を……)」
堕姫「お返しにアンタの頚を
斬ってやるわよ。」
「───────!!!」
ドゴォッ!
ゴッ ! ドッ!
炭治郎「ゴホッ…ゴホッ ゲホッ!」
禰豆子「ヴーーッ!」
現れたのは禰豆子。
兄の血の匂い、脳内に過ぎる記憶。