第8章 遊郭編
<NOside>
須磨「あの子も鬼殺隊!?」
まきを「何であんな頓珍漢な格好してんの!」
須磨「分かんないです!」
須磨やまきをは善逸の格好に
ただただ不思議がりながら戦い、
帯は善逸の速さに驚いていた。
蚯蚓帯「(なんなのアイツは。なんて速さ。
いや、それよりも今…)」
さっきの音を思い出す。
蚯蚓帯「(音が二つ、鳴らなかったか?
落雷のような音が重なって二つ鳴った。
一つはアイツ。もう一つは…)」
«上から───»
ドゴォン!!
皆が驚き、揃って上を見上げる。
天井が爆発したのだ。
蚯蚓帯「(風…!?風穴が空いたのか!?
地上から何をしたら地下まで穴を空けられるのよ!)」
突然のことに全員が固まり、
様子を見守る。
伊之助「何だァ…?((ワクワクドキドキ」
«…居る、誰か入ってきた。»
土煙が晴れていく。
ゆっくりと土煙から現れたのは
刀を構えた宇髄天元。
蚯蚓帯「(この気配!!柱!!)」
そう感じたと同時に、一瞬にして
残りの人間が捕まっている帯を
宇髄は切り刻んだ。
バラッ
まきを「天元様……。」
まきをが呟く。
宇髄「まきを、須磨。遅れて悪かったな。」
その背中を見せたまま、振り返らない。
宇髄「こっからはド派手に行くぜ!」