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蒼き龍の逝きる意味

第8章 遊郭編


<NOside>

伊之助「ぐねぐねぐねぐね
気持ち悪ィんだよ蚯蚓帯!!!」

後から後から攻撃してくる帯に
伊之助は応戦する。

伊之助「グワハハハハ!!
動きが鈍いぜ!欲張って
人間を取り込み過ぎてんだ!」

その間にも切り刻んでいく伊之助。

伊之助「でっぷり肥えた蚯蚓の攻撃なんぞ
伊之助様には当たりゃしねぇ!!
ケツまくって出直してきな!!」

人間の部分を斬らないように
ドンドン斬っていく伊之助。
ズルズルと人間が帯から出てくる。

蚯蚓帯「(チッ、上手いこと人間を避けて斬りやがる。
せっかく鮮度の高い食糧を保存していたのに!!)」

そして伊之助の感の良さに帯は
どう対応するかに悩む。

『生かして捕らえろ。』

帯の脳内に直接、声が聞こえた。
堕姫、この帯の本体。


『そいつは“まきを”を捕えた時に
邪魔した奴だ。美しかった。』

『保存していた人間も極めて美しい
十人以外は殺しても構わない。』

『ただ殺すより生け捕りは難しいかも
知れないが、そこにいる何人か喰って
お前の体(・・・・)を強化しろ。』


伊之助「オラアアア!!!」

帯の動きが止まっている瞬間を狙い、
伊之助が刀を振り下ろす。

ぐねん

伊之助「!!」

ベシッ

刀は帯を斬ることなく、受け流される。

伊之助「(斬れねぇ!?ぐねるせいか!?)」

ギュルン

帯が伊之助両の腕に巻き付こうとする。
それをすぐに察知し伊之助は
刀を離し、手を引っ込める。

そして、すぐ攻撃出来るように
足で刀を取り、手に取る。

【獣の呼吸・陸ノ牙・乱杭咬み】!!

蚯蚓帯「アタシを斬ったって
意味無いわよ。“本体”じゃないし。
それよりせっかく救えた奴らが
疎かだけどいいのかい?」

伊之助「!?」

蚯蚓帯「アンタにやられた分は
すぐに取り戻せるんだよ。」

そう言うと本当に帯が倒れている人間達に
向かっていく。

伊之助「(やべぇ!!人間を守りながらの
戦いをしなきゃならねぇのに…!!)」

向かおうとするも、既に遅く
駄目だと思った瞬間

ガカカカ!!

どこからかクナイが飛んでくる。
帯はクナイで地面に縫い付けられる。
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