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蒼き龍の逝きる意味

第8章 遊郭編


<NOside>

【炎舞】

堕姫「(太刀筋が変わった。先刻より鋭い。)」

炭治郎「(炎舞は二連撃だ!
躱されてももう一撃…)」

ゴオォオ!

堕姫「(何なのこの音。嫌な音ね、呼吸音?)」

すると、堕姫の目の前に刀があった。
簡単に避けれる。

堕姫「(大した事ないわね。所詮その程度よ。)」

ドッ

炭治郎の首に堕姫の帯が貫通する。
これで、死んだ………

フッ

炭治郎が堕姫の目の前から消えた。



【ヒノカミ神楽“幻日虹”】



高速の捻りと回転による躱し特化の舞。
視覚の優れた者ほどよりくっきりと
その残像を捉えてしまう。



【ヒノカミ神楽】

ピンッ

炭治郎は堕姫の上を飛び、空中から
堕姫の頚を狙う。
その刀の切っ先は隙の糸と頚が
繋がっている。

炭治郎「(隙だ!!隙の糸!!いける!!)」

【“火車”】!!!

振り下ろし、もう少しで頚に届く……

堕姫「遅いわね。欠伸が出るわ。」

筈だった。

ブツン

炭治郎「(隙の糸が切れた!!)」

そう思ったのも束の間、
炭治郎の体は堕姫の帯に吹き飛ばされ
遠くへと飛んでいく。

炭治郎「(受け身を取れ!受け身…っ)」

ドッ ドッ ドッ ズザザッ

地面へ体がぶつかり、跳ねながら
止まる。

炭治郎「ヒュッ!」

炭治郎の体にヒノカミ神楽の連発した
反動がやってくる。
呼吸を整えようとすると、
地面へ刺さった帯が堕姫と共に
炭治郎を殺しに目の前までやってくる。

炭治郎「(回復するんだ!!早く!!!
回復の呼吸!!!)」

瞬間、炭治郎は息を深く吸い回復する。
その勢いのまま堕姫と戦闘を再開する。

炭治郎「(帯が強靭な刃物のようだ。
隙の糸が見えてもすぐに切れてしまう。
俺の攻撃が遅いんだ!)」

刀で帯を受けしながら、
呼吸の精度を上げていく。

炭治郎「(体温を上げろ!
もっと体温を上げろ!!)」



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