第8章 遊郭編
<NOside>
切見世
最下級の女郎屋。
客がつかなくなったり、病気になった
宥恕が送られる場所。
そこに宇髄がある女性を抱えていた。
??「天元様、私には構わず
もう行ってくださいませ。
先程の音が聞こえましたでしょう…。
鬼が暴れています。」
宇髄「本当に大丈夫だな?」
??「はい…、お役に立てず
申し訳ありせん。」
天元の妻・雛鶴。
蕨姫花魁が鬼だと気付いたが
向こうからも怪しまれ目を付けられたため
身動きが取れなくなった。
毒を飲み、病に罹ったふりをして
“京極屋”から出ようとするも
別れ際蕨姫花魁に帯を渡された。
監視、及び殺害を目的として
何か起こった場合即座に雛鶴を
始末出来るように。
その帯は宇髄にによってクナイで
壁へ貼り付けられている。
宇髄「お前はもう、何もしなくていい。
解毒薬が効いたら吉原を出ろ。分かったな。」
そう言いながら、雛鶴を抱き締める宇髄。
その宇髄の温かさに雛鶴は涙を流す。
雛鶴「…はい。」
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屋根の上を物凄い勢いで走る宇髄。
宇髄「(戦闘が始まっている。どこだ。
気配を探れ。)」
気配を探ろうとした時、
宇髄の耳に音が届いた。
その音は下から。
その場所へと急いで向かえば
何もない、地面があった。
しかし、宇髄は鋭い。
宇髄「(ここだ!!地面の下!!)」
バッと耳を地面へ押し当てる。
宇髄「(誰かが戦っている音がする。
反響してよく聞こえる。)」
宇髄は聞こえてくる音から地面の下、
中には広い空洞がある事を突き止める。
それが分かったと同時に、
宇髄は背中にある二刀の刀を手に取る。
【音の呼吸・壱ノ型】………
【轟】!!!
ドォン!!
二刀流の宇髄天元。
その太刀は爆発する。
桁違いの威力である。
喰らって生き延びた者が居ないので
今のところ仕組みは不明。