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蒼き龍の逝きる意味

第8章 遊郭編


<炭治郎side>

伊之助「俺達の階級“庚”だぞ。もう上がってる。
下から四番目。」

炭治郎「えっ?」

何を言ってるんだ伊之助は??
そう思ってると伊之助が左手を顔の高さまで
持ち上げ、

伊之助「階級を示せ。」

グッ ズズ…

その言葉と共に、左手を握り締めると
“庚”という文字が左手の甲に浮かんだ。

炭治郎「………。(何それ…)」

理解出来ずにいると伊之助は不思議そうに
俺を見てきた。

伊之助「藤の山で手ェこちょこちょされただろ?」

炭治郎「こちょこちょされた覚えはあるけど、疲れてたし……。
こういう事って知らなかった…。」

もっと先に知りたかった。
いや、ちゃんと覚えてなかった俺が悪い…。
不甲斐なし…。

炭治郎「……。」

伊之助「…、元気出せよ!」パムッ

慰めてくれるのか、優しいなぁ伊之助は…。

炭治郎「そうだ、こんな場合じゃないんだゴメン。
夜になったらすぐに伊之助のいる
“荻本屋”へ行く!それまで待っててくれ!
一人で動くのは危ない!」

俺の所はもう少しで調べ終わるから、
それまでは動けない。

炭治郎「今日で俺のいる店も調べ終わるから。」

そう言うと、伊之助に「何でだよ!」と
物凄い顔で怒られた。
そのままの勢いで頬をムギュウと引っ張られる。

伊之助「俺のトコに鬼がいるって言ってんだから
今から来いっつーの!!
頭悪ィなテメーはホントに!!(怒」

あだだだだっ、伊之助酷いぞ。
ちゃんと理由があるんだから最後まで
聞いてくれないか。あだだっ。

炭治郎「ひがうよ。」

伊之助「あーん!?(怒」

炭治郎「夜の間店の外は宇髄さんと焰さんが
見張っていただろ?」

ペッペムペムペッ!

炭治郎「イタタタタ!でも、善逸と焰さんは
消えたし、伊之助の店の鬼も今は姿を隠してる。」

ペムペムッ!

炭治郎「イタタ、ちょっ…ペムペムするのやめてくれ!
建物の中に通路があるんじゃないかと思うんだよ。」

伊之助「通路?」

そこまで説明すると、ようやくペムペムを
やめてくれた。
良かった…。体勢を戻して伊之助と向き合う。
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