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蒼き龍の逝きる意味

第8章 遊郭編


<炭治郎side>《おまけ要素》

宇髄さんが俺達に変装のために化粧を
施してくれている。
そんな時、宇髄さんがおもむろに不快な匂いを
させて

宇髄「おい鬼擬き。」

そう、呼んだ。一瞬誰の事なのか
わからなかったけど、次に聞こえた返事で
その【鬼擬き】が誰なのかわかった。

焰「何だ。」

そう、返事をしたのは焰さんだった。
対して気にした様子もなく、匂いも変わることがなかった。

宇髄「テメェは潜入じゃなく、【伝書鳩】になれ。
このクソガキ共の見張りと、更に外からの情報収集。
何か分かり次第、俺に報告。いいな。
もし任務放棄して逃げたら
お館様に報告するからな。」

手を止めずに一息に言う宇髄さん。
そんな態度の宇髄さんに一言言おうと
口を開くと、それより先に焰さんが言葉を発した。

焰「…………承知した。
では俺は変装しなくていいんだな。」

義務的な返事と確認。
善逸と伊之助も感じているであろう、
煉獄さんと共にしたあの任務の時よりも
雰囲気が物凄く重く、冷たいこと。

宇髄「いや、お前の顔のソレ《傷跡》は派手に目立ち過ぎる。
やりたくねぇが仕方ねぇから俺が白粉塗ってやる。

それに隊服も鬼にバレる可能性が高い。
お前用に着物も借りてやったからそれに着替えろ。」

焰「…白粉、顔に何か塗りたくるのは
勘弁してくれ。髪で隠すか何かで応用出来ないか。」

宇髄「あ?んな変な髪の毛で出来るかよ。
それぐらい我慢しろよ、鬼擬きが。」

淡々と進む話の中、どうしても
宇髄さんが焰さんを【鬼擬き】と呼ぶ事に
腹が立ってとうとう宇髄さんの手を掴む。

宇髄「…あ゛?なにしやがる。」

炭治郎「さっきから聞いてれば焰さんを
鬼擬き鬼擬きと!!
焰さんは鬼擬きなんかじゃない!
人間だ!失礼だ謝れ!」

俺がそう言うと宇髄さんより焰さんが
ポカンとした。

宇髄「はっ、テメェ随分絆されてんな?
おい鬼擬き、テメェにしたら
よく懐かせたんじゃねぇか、なぁ?」

焰「懐かせた覚えはない。」

皮肉を混ぜた言葉を焰さんにぶつける宇髄さんに
腹が立ったが、今度は言葉を発する前に
宇髄さんに胸倉を掴まれた。

炭治郎「うえっ…!?」
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