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蒼き龍の逝きる意味

第7章 第7章 休養中編


煉獄「…君がいくら太陽を、朝日を嫌っても
無慈悲に太陽はやってくる。
今日から明日へ、明日から明後日へ、
月と太陽は互いにやってくる。

けれど、君は自分で太陽を嫌う事が
八つ当たりだと自覚できている。
ならそれでいいんじゃないか?
無理に太陽を、朝日を好きにならなくていい。

君は君、他人は他人。
何をどう思おうと、自身が決めること。」

焰「……俺は、俺…。自身が、決める…こと。」

煉獄「そうだ!だから、無理に他人に
自分の思うことを変えてまで合わせなくていいんだ。」

未だに止まる気配のない焰の涙に、
そっと手を伸ばし…拭う。

泣いていても無表情な焰が、少しだけ
驚いた顔をした。
そんな些細な変化に、俺は嬉しくなる。

煉獄「だから、君が正しいと思うことを
感じたことを自分が信じろ。
君の事を否定する者がいるなら
俺がそんな奴から君を守る。」

焰「…お前、前は俺の事を嫌ってた癖にな。」

煉獄「ウグッ…💧」

痛いところを突いてくるな…。

煉獄「その節は色々と申し訳ない…。」

焰「…いや、謝られても困る。
俺が自分の事を話さず、噂を放置した結果だ。
お前に謝られる筋合いはない。」

謝罪は必要ないと、一蹴されてしまった。
なのに、焰は自分自身が放置した結果なのだと
自分の事だけ悪いように言う。

君は何も悪くないんだぞ!!!

煉獄「そう言われてもな。
噂自体を確証もなく鵜呑みにした我々にも
非はある!!よって、謝罪を受け取ってくれ!」

ここは引けないんだ!!!

焰「………それじゃあ、お相子って事で
この話はおしまいだな。」

煉獄「よもやっ!?そう来るか!!
む?!しかも今俺の真似をしたのか!?」

焰「うるせっ…。まぁ、言い回しが簡潔で
良かったからな。けどもうやらん。」

煉獄「むぅ!?そんな事を言わないでくれ!
もっとやってくれ!!」

焰「…………。」

煉獄「焰~!」

??「ごほんっ!」

焰・煉獄「「!」」

あーだこーだ言っていると(俺が一方的に)
後ろから咳払いが聞こえた。

俺達は揃って振り返る。
そこには、額に青筋を立てて怒る胡蝶の姿。

しのぶ「お二人共、おはようございます。
早朝からお元気で何よりです。(ニコ」

煉獄「こ、胡蝶っ。おはよう!
すまん!うるさかったかっ?」
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