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蒼き龍の逝きる意味

第7章 第7章 休養中編


"気が弱っていた"ということは、
精神的に弱っていたということ…。
彼女は何に対して気が弱ってしまったのだろう…。

煉獄「…だから、朝日を見に外へ?」

焰「いや、朝日を見るつもりはなかった。
ただ…気を紛らわせるために歩こうと、な。」

【朝日】という言葉に、無表情の彼女の顔が
少しだけ、歪んだ。

煉獄「焰、君は朝日が好きではないのか?」

焰「…嗚呼。」

俺の問い掛けに悩むこと無く是と答える焰。
そのハッキリと是と答えた焰は、
相当朝日が好きではないらしい。

煉獄「…どうして、朝日が好きではないのだ?」

答えて貰えないだろうと思ったが、
質問してみたくなった。

焰「…………。」

やはり答えたくないのだろう…、無言だ。
俺は質問を撤回しようと口を開く。

煉獄「すま…((焰「……朝日は、俺の大切な人を
奪っていった。だから、嫌いだ。」…!」

撤回しようとした所で、焰が答えた。

大切な人、朝日に奪われた………まさか。

煉獄「その大切な人は鬼だったのか?」

焰「んな訳ねぇだろ、ふざけんな。(食い気味」

煉獄「す、すまんっ。(汗」

失言だったらしい、物凄い睨まれた挙句
食い気味に返された…。

焰「………言葉が足りなかったな。
彼は、鬼ではない。ちゃんと人間だ。」

煉獄「そうなのか。」

落ち着いた彼女は、話を続けてくれるらしい。
俺は聞き逃さないよう、耳を傾けた。

焰「彼の名は、篝蒼治郎。
柱同等の実力を持った、鬼殺隊剣士だった。

俺を虐待していた実の両親から俺を引き取り
"自慢の娘"だと言って育ててくれた育ての親。」

煉獄「(…ん?篝蒼治郎…?
どこかで聞いたことが…。)」

人物名に少し引っ掛かりを覚えたが、
今は話に集中しなければ。
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