もしも蒼月潮が大人しめの女の子だったら……【うしおととら】
第1章 どうしてこんなことに……
「_____石喰い?」
「ああ、古本や小道具に化けててな、人を自分の世界に引きずり込むんだ。そしてその結界の中で人を石に変えて食っちまうのさ……つえーぞ、鎧武者の集団を一発で石に変えて食っちまったコトもある……」
「石に……」
________みんながあぁああ!!石にぃいいい!!!
階段の踊り場で首から下を石に変えられた女子生徒を思い出す。彼女は運良く逃げてこられたのだろうが、正気を保てている様子ではなかった。なら、まだ結界の中に閉じ込められている麻子たちは、もっと怖いだろう。
「やつは…ゆっくりと、だんだん石に変えられる人間の恐怖心が大好きなのさ。さっきの女はその隙をついて逃げてきたんじゃねえか?」
「……最低なやつなのね」
大丈夫。まだ二人は生きてる。今、助けにいくから。
「実はわし、朝からしってたのよ、バケモノ同士はにおいで分かるからよ。やつの結界が近くにあるのに取り乱すおめーがマヌケでよー」
ゴチンッ!!!
(この女ッ…容赦なく殴るようになりやがって……!!)
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「結界を破るにはどうすればいいの…!?」
「チッ、おめー本気でやりあう気かよ!……おめーが持ってるもんはなんだ!?」
「なるほどね……!!」
ブワッと髪の毛が伸び、瞳孔が完全に開く、獣の姿。槍を思い切り空中で振り下ろせば、確かな手応えがあった。ビキッと空間が割れる。
____________破った!!
切れ目が入ったその先からは、巨大な石の鎧武者が現れた。
「お前が石喰いか!!」
鎧武者の心臓部を丸い円をかいて吹き飛ばす。やったか…?
「バカッそれは石喰いじゃねえ!石のサムライだ!!」
「なんっ……!!」
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「…とと、なんでわしがあいつ側につくんだよ!?」
「グッ…!?」
石喰いの罠にまった女は、やつのキバに喉を噛まれてしまった。バカが、油断しやがった!