第2章 有り触れた日常
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そんな様子にミーナはニヤニヤとミカサをつつく。
ミー「それは好きなんじゃないの〜っ?」
サシャ「ミカサはエレンの事好きなんですか〜」
ミカ「っ……そんな事は」
ミー「誰よりも傍にいたいって思うのは、誰なの?」
ミーナのその問いに、ミカサは黙り込む。すると彼女のいつも白くてきめ細やかな肌が赤く染まった。
ミー「決定〜〜〜!!」
クリ「ミカサ!頑張ってね!!」
ミカサの反応に周りは騒ぎ出す。ミカサに初めて訪れた春を全員が喜ぶように、幸福な空気が彼女達を包んでいた。
ミー「そういうは?」
「え、私?」
すると、ミーナはの方を、バッと見た。とても興奮しているようでワクワクした表情の彼女にはパチパチと瞬きをする。
サシャ「はライナーと噂されてますよね」
「えーっと、」
ハンナ「正直、ライナーの事好きなの?」
皆の目がに集中して、はどうしようと脳内で考えた。でもここまで来てはぐらかすことはできない。正直に答えるしかなかったのだ。
「好きだよ。」
『『おーっ』』
「ライナーも。ベルトルトも、エレンやアルミンだって。それに勿論皆のこともね」
両脇にいたサシャとミカサの肩を組んではそう微笑んだ。
は本心を言ったまでで、嘘を言った訳では無い。紛れもなく真実であった。
ミー「そっちかい」
の答えに一瞬盛り上がりを見せた彼女達だったが、すぐにその期待は落とされる。ミーナは肩を落として不満そうにしていた。
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