第2章 変わる未来
散々ああだこうだと考えているみのりを放置して、俺はシャワーを浴びる事にした。もういくら聞いても迷走したみのりの考えを理解出来る気がしねぇ。溜息を吐きながら脱衣所へと入ったら…後ろに気配がする。覗きはどうかと思う。
「………はぁ…」
知らないフリをしたとして…みのりに一言言いたい。
男は大きさ変わるから今の大きさ見ても意味ねぇぞ。
バレてないと思ってるみのりには悪いが、気配で丸分かりだ。そういえば気配の消し方は教えてなかったな…今度教えてやろう。あぁでも、いきなり教えようとしたらいきなりどうしたのかと聞いてきそうだな。…ところで…見えはしないが、興味津々で見られてる気がして流石に服を脱げない…。
「チッ、早く脱げよ…」
聞こえてるんだよ!というかせめて逆だろ!俺が覗く方だろ!覗くぐらいなら一緒に入るけどな!?…そうか、一緒に入れば良いんだ。そうしたら観念するんじゃないのか?そうと決まれば、と振り向いたらみのりと目が合う。同時にみのりが瞬間移動して逃げた。
「おい待ていい加減にしろてめぇえええ!!」
「きゃあああ!!」
思わずみのりがいるであろう部屋へ怒鳴り込んだ。これはもう、俺は怒って良いだろ!
「いい加減にしろ!」
「な、何の事!?」
「こうなったらもう、約束なんかしてやらねぇ…覚悟しろ!」
「え、あ、ちょっ、待ってぇええ!!」
みのりを担ぎ、脱衣所へと連れて行く。パニックになってるのか瞬間移動も宙に浮いて逃げたり俺を吹き飛ばしたりしない内にさっさとみのりの服を脱がせる。
「いやいや待ってちょっと私はローの股間を確認したいだけで私の裸まで晒すにはまだ早いと思うんだけど!?」
「うるせぇ!2人で裸の方が手っ取り早いだろ!」
自分の服も脱いでみのりを見る。座り込んで精一杯自分の身体を隠していたが、俺を見るとポカンと口を開けて固まってしまった。
「っ…とりあえず、何もしねぇ…。…多分」
「………」
「…おい、みのり…」
「…い…」
「い?」
「意外と小さい…」
通常時はこんなもんなんだよ!!