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貴方と未来を過ごしたい

第4章 ある日のハートの海賊団




「大体何でああなったかは分かる…どうせ、危機感のないからって分からせようとしたんだろ」
「察する通りです…」
「で?」
「え…?」
「何を、どこまでした」
「いや、俺は、押し倒して頬と頬をつけただけで、何もしてないっすよ!?本当に!信じてキャプテン!!」
「………あいつ、少しでも動揺したか?」
「あ、全く…むしろ絶対俺は襲わないって信じ切ってて逆にイラついたぐらいで…」
「そうか…」


予想していた通りだっだが、複雑だ…。もし万が一の事があればきっとペンギンを海に落としていたかもしれない。ペンギンを信用してるからこそそんな事はしないが…。


「…あいつは、普通に女として幸せになれる日がこねぇのか…」
「あー…まぁ、うん…そこは確かに心配、だな…」
「………あいつがいつか恋をした時、応援出来たら良いんだけどな」
「いや、ローにそれは無理だな」


ペンギンがふとキャプテンと呼ばずに呼び捨てで呼んでくるぐらい素で答えた内容に少し苛つく。これだけ束縛している状態の俺が、あいつがいつか恋をして誰かを求めてる姿なんてきっと耐えられるはずが無いのは分かっているが、そこまで即座に答えなくても良いだろう。


「まぁでも、そもそもあいつがあんだけ笑うようになったのは俺らのお陰なんだし。ローが認める前に俺らが認めてない奴には絶対やらねぇ」


そんな事を笑って言われるとさっきのイラつきは消える。そうだな。あいつが今ああしていられるのはたまたまとはいえ俺らの傍にいるからだ。これからもここで笑えるようになればいい。


「…いつかきっと、違う形で傍にいれたら良いな」
「後10年はかかるかもな」
「だな…まぁ、気長にやってくか」


俺はもう、ドフラミンゴを倒すのに自分の命と架け替えになんて考えていない。生きてきっと、みのりを幸せにしてやる。


「ロー…愛してる」


笑顔でそう言って俺との間に出来た子供を見る日までの間。何度も自暴自棄になりかけた。それでもあいつを諦めたくなかった。俺の中で、コラさんを超えた存在。


「あぁ…俺も愛してる」


そう言って笑える日が来るなんて知らないまま、ただ俺はがむしゃらに生きた。
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