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貴方と未来を過ごしたい

第2章 変わる未来




あれから更に数日。何故かローが船を進めてくれない日々が続いています。あ、私貞操の危機って奴かもしれない。


「待って待って、ちょっ、本当に…!死ぬ、恥ずかしさで死ぬ!」
「うるせぇ…こっちはこれぐらいで我慢してやってんだ」


ベッドの上で寝転がり、後ろから抱き締められひたすら耳元でどれだけ愛してるのかを伝えられる。ローったら…本当に、面倒臭いのね…予想してた以上。
あの日、キスをした次の日。キスは良いよなと確認をされてキスで終わるならと言ったのが間違いだった。キスなら良いだろ、とわざと耳にキスをしながら何度も囁かれる愛の言葉。何これもう言葉だけで蕩けて死にそう。
何より最初は恥ずかしさとくすぐったさばかりだったのが、段々と不思議な感覚が耳から背中へと降りていく。時には足元まで電気が軽く走るような感覚が起きる。


「っ、あ…」


不意に耳を舐められて、変な声が上がる。びっくりしてとりあえずローを吹き飛ばすと必死にローへ抗議をする。


「き、キスだけって!舐めるのは、違う!」
「っ〜…キスをする時に唇舐めたりするだろ」
「耳は違う!」
「じゃあ唇は良いんだな」


あ、失言しました。意地の悪い笑顔で近づいてきて、キスをされる。私がした触れるだけのキスじゃなくて、舌と舌を絡ませるキス。唇を舐められて、舌を舐められて、唇から口の中までローの舌が触れてない場所はないんじゃないかというぐらいに舐められる。歯茎とか恥ずかしさとかなんか腰に変な感覚がきてその度に変な声が出るのも相まって物凄い恥ずかしい。でもローにキスをされていると喋る事もままならない。


「キス以上は、しないから安心しろ」


そう言って、ローはどんどんキスをする範囲を広げている。あぁもう分かるよこんなの。言わせたいだけだ、絶対に。この身体に走る不思議な感覚。頭の中が蕩けそうになっていくのは、きっと…。


「は、ぁ…ずる、い…」
「何がだ?」


耳が弱いとバレているから耳元は徹底的に遊ばれる。後はその日その日で場所を変えて反応を見られている。いくら経験のない私でも分かる。


開発しつつ、性感帯を探られてる!


「なんかもう、秒読みな気がしてならない…」


散々遊ばれた後、そう呟くとローは今までにないぐらい楽しそうな顔で答えた。


「俺からは、キスしかしないから安心しろ」
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