第2章 変わる未来
いつまでもそうしたいなら、もういい。決めた…俺はもう、無理矢理はしない!だから、キスをしようとしないと伝えると、みのりがオロオロし、慌てて何かを告げようとする。
「…わ、私も…!」
なんだ、まさかキスをしようとしないってのに焦ったのか。やっと、みのりと次の関係に進めるのか?思わずみのりをこれでもかと言うぐらい見つめていると、みのりは泣きそうな顔で自分もお酒を飲もうかなと言い出した。
飲め!思う存分飲め!もういい、お前がどんだけ飲んでやばくなっても耐えてやろうじゃねぇか!もう本当にやけくそだ!!
しかし、その後なんだかんだでみのりは酔わないようペース配分を考え、途中水を飲んだりしていた。俺はと言えば…飯も食わずに樽1個半は飲んだ気がする。流石に少し思考が回らない。
キスをしないと言ったばかりなのに、みのりを膝に乗せて抱き締めた。みのりは照れながらもそんなに抵抗をしなかった。みのりの首筋に顔を埋めて軽く頬擦りをしても逃げようとはしなかった。その勢いでついみのりに絡んだ。どれだけ俺がみのりを思っているのか。そんな事をグダグダと話していると、逆にみのりがいつ俺の事を好きと気付いたのかという話をしだした。
今度こそ、言ってくれないか…。そんな思いもあってみのりを見つめる。みのりも俺を見る。目を逸らさずに、少し目が潤んでるように見えた。
そして、みのりからの衝撃的な発言に一瞬で頭がパンクしそうになった。
「…今なら、キスしていいかも…」
小さな声で、だけど俺の耳には届いた。みのりは自分の口から出た言葉に心底びっくりしているようだった。
悩んだ。みのりから声をかけられて正気になるまでの間に酔っていた俺の思考が一瞬で回る。
キスして良いと思ってるなら、今なら拒否されないのか?今ならもしかしたらその先まで大丈夫なのか?あれだけ散々キスさえ拒否したみのりが!してもいいと!この絶好のチャンスを逃すのか!?…でも待て、仮にキスをしてみのりがその先は嫌だと言ったら?以前程ではないが軽くは酔っている
みのりを前に…我慢、出来るのか?いや、出来ない!無理だ!