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貴方と未来を過ごしたい

第2章 変わる未来




みのりが戻ってきて数日。みのりが俺を好きなのは確定だろうがみのりが何故かその話に関して逃げ回る。すぐ話を逸らそうとするし、俺と目を合わそうとしないし合ってもすぐ逸らされる。
一緒の部屋では寝るくせに確信的な話になるとそんな調子でそろそろ俺も我慢の限界がきそうだ。みのりがこれからの話をしようなんて言うから、聞いてみればこれから先の未来を知らないけどこのままどうしたらいいのかなんて言い出した。イラッとして俺の傍にいればいいと言ったらそうじゃないそんな話は後でと更に俺をイライラさせたいのか言いやがった。本当に、俺がこの2年間どれだけお前を探しに行きたいのを抑えた事か…お前が悲しまないように、少しでもお前が知ってる未来から外れないように俺なりに頑張ったっていうのに…結果がこれか!


「おい、いつになったら返事をするんだ」


思わず押し倒すと、みのりの目が忙しなく動く。あぁもういっそこのまま襲ってしまえばみのりは観念するだろうか。けど、その後キスをしようとしてみのりが能力を使ってまでまた拒否した上に説得しようとしたら全力で引き剥がされてみのりは部屋を出て行った。


「何が、駄目なんだよ…!」


思わず怒鳴るが、みのりの耳に届いたかは怪しい。最近わざと話を聞こうとしない時がある。
その後は部屋で1人悶々としていた。好きな女と両想いだと分かっていたしかも邪魔なんて入りようがない2人きりの状態で、一緒の部屋には寝れるのにキスさえ許されない。


「…何の拷問だ…」


性欲を持て余すとはこの事だろうか…。今後の事も考えなきゃいけねぇのに、俺の頭の中はみのりの事でいっぱいだった。
なんだかんだ考えている内に夜になり、このままじゃまたみのりを襲いそうだった。そうだ、酒でも飲んで無理矢理寝よう。飯も食ってない状態で飲めばいっそ酔えるかもしれない。そしたらもう何も考えず寝れるはずだ。
そんな事を思いながら船にある小さなキッチンに行くとみのりがいた。思わず見つめるが気まずそうに目を逸らされ無言のまま。


もう、俺が諦めるべきだろうか…。



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