• テキストサイズ

貴方と未来を過ごしたい

第2章 変わる未来




あぁ、やばい。これはまさか私独り言を言ってしまってたのかな。そしてそれを聞かれてたのかな。あぁ、いつから聞かれたんだろう。でも、分かる事がある。私の隠してきた気持ちはローにバレてしまった。


「みのり、愛してる…俺の女になってくれ」


そんな口説き文句イケメンじゃないと許されないからね!?相当自分に自信もってるか、相手と両想いじゃないと言えないからね!?


「おい、返事は?」
「な、何の…!?」
「この後に及んでしらばっくれるつもりか?」
「い、いや、あの、俺の女になれと言われても、わ、私、物じゃないし!?」


えぇそうですこの後に及んで私は逃げようとしてますよ!?だって今この瞬間に死にそうなぐらい心臓がバクバクと…バクバクと?


「あぁああ、私心臓ないまんまだぁ!!」


ハッとして、服の中を覗き込む。あ、やっぱり無い。自分の心臓がないってこんな感じなのか!ドキドキしてるのに、なんか違和感がある!


「…今はそんな事…どうでも良くないな」


でしょ!?心臓はやばい。万が一誰かに持ってかれて潰されたら死んじゃうよ!てか私自殺しようと思ってたけど心臓ないなら出来ないんじゃなかったのかな。


「ちょ、ちょっと待って、さ、探すから…」


今度は違う意味で心臓がバクバクしてきた。やばいやばい。これはやばい。ドフラミンゴといた時の記憶を探るんだ私!確か、えっと…。


「あった!ドフラミンゴの部屋の箪笥の小箱の中だ!」
「なっ!早くしねぇと政府の奴らが入ってくるぞ!」
「早く取りに行かないと!」


慌てて瞬間移動をすれば、幸いな事に誰も入り込んでる様子はなかった。


「私の心臓!あったぁ!良かった…危ない所だった…」
「ったく…さっさと戻すぞ」


そう言ってローが心臓を戻してくれて、違和感が無くなる。あぁー、私今まで心臓ないまま動いてたのか…怖いなぁもう。


「みのり、ここを離れるぞ」
「あ、うん」


用事を済ませたならこんな所にいては危ない。さっきの海岸に戻ると一安心とばかりに私の身体から力が抜ける。


「あ、そういや…今日、沢山能力使った…」


その場に座り込むと同時に、意識が薄れていく。


「起きたら絶対返事を聞かせろよ」


寝入り端になんだかローのそんな言葉が聞こえてきたのは気のせいだろう。
/ 147ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp