第2章 変わる未来
「そうだよね、そもそも私エッチとか痛くて面倒臭い事絶対にしたくないし…キスまででローが抑えれるかも不安だし…いやでもあんだけ同じ部屋で寝たりたまに同じ布団で寝てて何も無かったんだから私に対して性欲はないのかな…」
酔ったお前を1度見てから俺がどれだけ我慢したのか分かってないんだな…呆れつつも、みのりの言ってる事を整理するに…どうやら、みのりもいつの間にか俺を好きだったらしい。だから、両想いって言葉が出たんだろう。その先まで想像するには早い気が…いや、俺はしたくない訳じゃないけど。
「…やっぱり、愛する女は別の人で私への好きって家族愛に近いんじゃ…」
何故そんな考えになるんだ。
「そうだ、きっと私の考えすぎ!当たって砕けるとかの前に勝手にアタックするのが間違ってる!そうよ前みたいに私のこの想いは隠しておくに限る!そうよそれが1番良い!恋愛なんて、面倒臭い!」
…確かに、みのりと両想いだからって何かその先があるのは難しいと思えてきた。それなら、みのりが戻ってきたらまた前みたいに大切なんだという事が分かってもらえればそれで…。
「そうと決まればさぁいざローの元、へ………っ!?」
「おい、逃げようとしても無駄だぞ」
みのりが俺に気付き、見た事もないぐらいに驚いていた。驚きつつも咄嗟に俺から離れようと浮かんだから手を掴む。
「身体に触れてれば…瞬間移動をしても1人で逃げられないだろ」
みのりの瞬間移動は、生きている物に限っては触れていればみのりの意思に関係無く一緒に瞬間移動してしまう。大人なら5人程度が限界だから、囲まれている時等はまず上に上がってから瞬間移動をする癖がついている。
「安心しろ、みのり…二度と、離れねぇからな」
「あ、あのー、その前に私ローに謝らないといけない事ととかがあって…まずはその話をしない?」
「俺はお前に謝られる事なんか何にもないと思ってるんだが?」
「あー、そうですかー…」
掴んだ腕を引っ張り、みのりを抱き寄せる。みのりの顔が見た事もないぐらいに真っ赤になった。
「みのり、愛してる…俺の女になってくれ」