• テキストサイズ

貴方と未来を過ごしたい

第2章 変わる未来




「お願い!この人を助けて!私のせいで死にそうなの…私がいなきゃ、この人はこんな目にあってないの…この人が死んだら、私…!」
「ド、ドフラミンゴの、仲間の言う事なんて…」
「レオ、この人は悪い人じゃなさそうれす。この方が死んだら、この人きっと…死んじゃうれす…」
「っ…仕方ないれすね!」
「じゃあ…!」
「はい、治します」


必死にお願いすると、お姫様が治すと言ってくれた。レオも納得してくれた。良かった!ローは死なない…助かるんだ。


「良かった…ロー、ごめんね…」


ホッとしたら涙が出そうになった。でも、まだ泣いちゃダメだ。


「その人、治療してあげてね…」
「え?」


お姫様達にローを任せて、私はまた瞬間移動をする。場所は特に考えてなかったから、海岸に出た。


「…ごめん…ロー…」


少し頭が傷んだ。私が、私じゃないようで、私だった記憶。


私は、ローを殺そうとした。守ると言ったのに、原作よりも酷い怪我だった…死にかけてた。こんな私は、傍にいるべきじゃない。私がいたせいで、ローが酷い目にあった。あんなにも優しくしてくれて、私に居場所を与えてくれたのに。


「やっぱり、あの時…死ぬべきだったんだ…」


抑えがきかなくなって、涙がボロボロと零れてくる。次々と記憶も溢れてくる。あぁ、私が記憶を無くして酷い事をしてもそれでもローは私を助けようとしてくれた。私の事を考えて救おうとしてくれた。私に攻撃されているのに、私の心配をしてくれた。私に触れただけであんな笑顔を向けてくれた。ローとの大切な記憶を、些細な事で無くしたくせに…こんな私なんかの為に。


「………へ、待って…ローの問題発言聞いた気がする…」


ボロボロと泣きながらも、頭が冷めていく気がした。そういえば愛する女がとか、好きとか言われた。あれは私の事なの?合ってるの?え?嘘でしょ?何で?
パニックになりそうになりながらも必死に考える。いやいや仮にローが私を好きでいてくれても今更戻れないよ。好きな人をボッコボコにした挙句殺そうとしてたら流石に百年の恋も冷めるでしょ。
もう私の目からは涙は出ていない。あぁ、ローが死にそうになったっていうのにもう私の頭は別の事でいっぱいだ。


「ローが、私を好きなんて…有り得ない!」
/ 147ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp