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貴方と未来を過ごしたい

第2章 変わる未来




それから、2年近く経った。ドフラミンゴは優しかった。私を仲間として扱ってくれた。皆と同じようにしてくれた。こんな能力さえもいい力だと言ってくれた。笑いかけてくれた。嬉しかった。


「…でも、何か…違う気がする…」


私は、ドフラミンゴの為に動いている。ドフラミンゴの辛さを聞いたから。私は、ドフラミンゴの気持ちが分かるつもりだ。それでも、ドフラミンゴがローを求めてる気持ちを聞く度にどうしたらいいのか分からなくてモヤモヤした。ローなんか求めてどうするの?あいつはドフラミンゴの事憎んでる、無理だよ。そう言っても、ドフラミンゴはローを諦めなかった。希望を捨てない。でも、私は知ってる。ローは、ドフラミンゴの仲間にならない。


「知ってるのは…漫画の中の、話だよね…?」


この事を考えると頭が痛む。何で、私は忘れたんだろう。そうだ、そもそもローの所にいたなら…私は何でドフラミンゴのところにいるの?ローの嫌っているドフラミンゴの元に…。
ローと何かあったのかな。どうして私はローの所にいたのかな。私は一体…どうしたら…。


いくら悩んでも日々は過ぎていき、ある日ドフラミンゴにパンクハザードに行くように言われた。洗脳されたフリをしろって言われて、シーザーがいて…ローがいた。触れられかけて、思わず出た言葉に自分で驚いた。
あの人って、誰?ドフラミンゴの事じゃない。私は誰を求めてるの?分からない…分からない。


頭の痛みが治まらない。誰かこの頭痛を止めて。苦しい、もう嫌だ。そんな時、パンクハザードでの物語が終わりに近付いていた。ヴェルゴもモネもやられた。シーザーもルフィに倒された。後は、私だけ。
ローと戦おうとして、何故か全力を出せなかった。どうして?どうしてなの?イライラしてきた。もう、今ここでいっそ…ローを…。そんな事を考えていたら、ローは私の前に蛇の玩具を出した。私は、蛇が苦手だ。昔見た映画の影響だ。…でも、何故、ローは知ってるの。そこまでの仲だったの?
私の動きが固まっている間に、首の後ろに衝撃が走る。

目を覚ますと、どこか分からない船の中。慌てて船から出れば、ドフラミンゴとローがいた。あぁ、この場面なのね。もう、いい。ドフラミンゴを説得して終わらせよう。ローを、今ここで殺せばいい。
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