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貴方と未来を過ごしたい

第2章 変わる未来




私は、記憶喪失になっているらしい。起きたら何故か知らない場所にいて、意味が分からなかった。広い部屋の大きなベッドの上から降りて部屋を見て回るも、そこがどこだか分からなかった。部屋を出ようとしても鍵がかかっていた。無理矢理壊してやろうかと悩んでいたら、鍵の開く音がして人が入ってきた。
入ってきた人物には本当に驚いた。だって、私の身長の倍はある人が入ってきた上に、その顔や服装は見覚えがあったから。え、まさかのあのワンピースのドフラミンゴ?もう意味がわからなさ過ぎて面倒臭い事に巻き込まれたくなくて今すぐ自殺しちゃ駄目かなって考えた。現実から逃げていると、ドフラミンゴの笑い声が聞こえてくる。


「フッフッフッ…ローの気に入った女か。精々面白いものを見せてくれよ」


何だか聞き逃してはいけない言葉が聞こえた気がする。


「…ローの、気に入った…?」


どういう事なのかと思い、ドフラミンゴを見るとドフラミンゴも少し驚いていた。
意味が分からない、と呟くとドフラミンゴが話してくれた。曰く、私はローの船にいた上にローに気に入られていたと。………え、いや、意味が分からない。


「何で、私が…」
「さぁな…お前のその能力のせいかもな」


ドフラミンゴは、私の能力を知っていた。仮にローの船にいたとして、どうやって私の能力まで知れたのか…ストーカーみたいに見てたのかなぁ。本当に、ドフラミンゴのローへの執着心って気持ち悪い…実の弟殺して起きながら、他人へ期待するなんて意味が分からない。


「気持ち悪い。誰かの為にだとか、誰かに執着なんかして…馬鹿みたい」


コラソンの為に、私の能力を使いたかったのかな。ドフラミンゴを倒す為に…。結局利用されてるだけなんだ、どうせ。


「…どうせ、利用されるなら…俺でも良いだろ」
「は?」
「俺なら、利用するが…ファミリーは大事にするぜ」


そうだ。確かに、ドフラミンゴは仲間を大事にしてる。あんな、ローみたいに…仲間がいるくせに1人で死を覚悟して戦わない。死んでいく仲間の事も想ってる。


「………そうね、期待はしないけど…暫くいてあげてもいいよ。言っとくけど、私自殺願望持ちの面倒臭がりだから。…死なない内に考え変わるよう頑張って」

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