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貴方と未来を過ごしたい

第2章 変わる未来




「さて、そろそろサンジが来る頃ね。さっさと場所変えましょ」


海から上げられ宙に浮いた状態になりながら、そんな言葉が聞こえてきた。みのりの声だ。


「お前…喋れたのかよ…」
「触らないでって、喋ったじゃない。…後、洗脳されたと言ったけど違うから。正確には洗脳じゃないの」


段々と増えていったみのりの笑顔は今はなく、淡々と告げられていく。


「ドフラミンゴの元に行った時からが私のこの世界での始まり。貴方の元から始まったらしいけど今の私の記憶にはない。だから、知らない…どうせ、利用しただけでしょ。利用されるなら、どうせならドフラミンゴみたいな劣悪な環境を覆す方が楽しそう。ドフラミンゴなら、私の力も喜んでくれる。ドフラミンゴなら、家族として大切にしてくれる」


そして、やっと笑ったみのりの顔は綺麗じゃなかった。醜い笑顔だ。
みのりの記憶がない。俺と、俺達と過ごした日々も…力に苦悩して努力して笑えるようになったあの出来事も全て無くしたのか。


「一体、何をしたんだ…ドフラミンゴ…」
「フッフッフッ…記憶を失ったのはたまたまだ。それを都合良く使わせてもらっただけだ」


あぁ、そうかよ。いい、偶然かどうかなんてもうどうでもいい。記憶喪失なら、まだそれが少しでもみのりの中に残ってる可能性があるなら足掻いてやる。俺の目的と共に、2つとも叶えてやる!


「さぁ、みのり!この後は何が起こるのか教えろ!」


どうにかシャンブルズで体勢を整えようとした時、ドフラミンゴのみのりへの問い掛けが聞こえる。もしかして、みのりはこの先の全てをまだ言っていないのか?何故だ?まだドフラミンゴを信用していないのか?


「………ここから先あんまり覚えてないのよね」
「…大まかで良いから教えろ」
「えー………とりあえずウソップ…長鼻に気をつけないと状況が一気に変わっちゃう。それさえ防げたら後は運次第だった気がするんだけどなぁ…」


あぁ、そういえば俺に話した時には麦わら屋の兄がメラメラの実を手に入れる為に放っておけって事と黒足屋が女と接点作るの邪魔するなってのと長鼻屋とニコ屋のトンタッタ族との繋がりは必須って事。そして長鼻屋のシュガー撃退がなければいけないと言っていたが、そもそも具体的な事は聞けてなかったな…。
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