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貴方と未来を過ごしたい

第2章 変わる未来




ドレスローザはみのりの言っていたようにいつも通りの平穏だった。みのりは、麦わら屋達は好きにさせておけと言っていた。物語の先の為にもそうじゃないといけないと言っていたんだが…俺がシーザーの引渡し場所に行く時はみのりの能力で力ずくで行く予定だった。みのりを目覚めさせて洗脳を解く時間はない。今は麦わら屋の船に寝かせて貰っているが…途中で起きて洗脳が解けないまま来たら面倒な事になる。みのりの話してた通りなら、俺がこのままシーザーの引渡し場所に行っても多少怪我をするだけで何も問題はない。


みのりの抱えてた不安もこんな物だったのか。それともこれ以上だったのか。聞いてた通りの未来にホッとし、違った未来に不安になり、この先も上手くいくのか少し違うだけでとんでもない未来に辿り着くんじゃないのか。こんな気持ちになっていたみのりの為にも…みのりがいるからって未来は悪くならないと示さなきゃならねぇ。


「みのり…すまねぇな…腕1本ぐらい治るんなら良いだろ」


覚悟を決めて、俺はシーザーを引渡し場所に連れて行った。俺の演技は問題ないか?上手く出来てるのか?不安を抱えながらもただ筋書き通りに進むように反応した。ドフラミンゴの話も、みのりから聞いていた通りだった。ただ違ったのは、ドフラミンゴがシーザーを連れて逃げる俺を追いかけなかった事。


そして、船から誰かが飛び出てくる。宙に浮いて手をこちらに向けている。あれは、気を失っている筈のみのりだ。


「…フッフッフッ…未来を知ってるのはお前だけじゃないぜ、ロー…!」
「ドフラミンゴ…!!」


みのりは俺とシーザーに対して能力を使ったんだろう。みのりの力の方が強くてあっさりと海へと落とされる。


「ぎゃああああ!ローてめぇ、海に落とされるとかふざけんじゃねぇぞ!」
「くっ、暴れるな!」


暴れるなと言っても、力はドンドン抜けていく。悪魔の実を食べていなくて助けに来れそうなのはナミ屋ぐらいか…!いや、後黒足屋も来るはずだ!黒足屋がみのりと対峙しなきゃなんとかなるはずだ!
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