第2章 変わる未来
救難信号は実験材料を呼び寄せる為にも常に出している。麦わら屋なら来るだろう。来たらみのりから聞いた通りにここを破壊すればいい。シーザーさえ捕まえればみのりの能力を省みてもドフラミンゴは交渉に乗ってくる。むしろ、その交渉が罠だと知っている分俺には分がある。想定外の事なんてみのりが言うには麦わら屋といたらいくらでもあるらしい。なら大丈夫だ。
「みのりと俺が死ななきゃ、想定内だ」
どれだけ傷付いてもいい。俺はみのりを取り戻し、ドフラミンゴを討つ。そして、みのりと共に…。
「生きてやる」
そして、待ち望んた日がやっと来る。
目の前には、海軍達がいる。みのりが言っていたように白猟屋が来た。中では既に麦わら屋達が騒いでいる。みのりが言っていた通り、大丈夫だ…。
だが、みのりから聞いていた以上に麦わら屋達は想定外の行動ばかりだった。乗せられるとは聞いていたが、本当にトニー屋を乗せられた。麦わら屋は好き放題しまくりだ。何だこれは…。それでも、何とかヴェルゴと対峙し倒す事が出来た。みのりから聞いていた話では俺の心臓を持たれている状態にだったが、取られていないのもあって聞いていたより遥かに楽に倒せた。モネ達のでんでん虫は既に奪ってある。ドフラミンゴへの連絡は出来ない。これぐらいの改変は大丈夫だろう。
何としても、俺はみのりの元に行かなきゃいけない。多少傷付いてもいいから、俺は進まなきゃいけない。
「さっさと終わらせるぞ…みのり、待ってろ…!」
奥へと進もうとしたその時、白猟屋が部屋へ入ってくる。そういえば、みのりが話してた未来ではこいつの協力があって俺は心臓を取り戻せてたのか。シーザーを捕らえた後には白猟屋へわざと次の場所を教えていたらしいが、今の状況のままでも教えるべきなんだろうか。いや、いい。成行きに任せよう。
そしてその後、白猟屋と別れた後にまたみのりと会った。