第4章 ある日のハートの海賊団
お湯が減ってるとはいえ熱いお湯にしていたので、長時間の半身浴をした事によって大分汗をかいてスッキリした。さて喉を潤さないとなぁ、と飲み物を取りに食堂に向かうと…まだバラバラ死体だった。
「う、ぉお…」
「…お前、キャプテンと仲直りしてくれよ…」
「あれ、仲直りしてないって分かったの?」
「キャプテンが来てくれないし、お前もベポも来ないなら悪化してるんだろうなって…」
何人かは既に諦めて寝ている中、ペンギンが助けを求めてくるのでとりあえず仲直りはしないけど身体を元に戻す事にした。
「えーと、とりあえずこっちの身体が先だね」
一纏めにされている身体の拘束をまず解いていく。そうすれば、ペンギンが自分の身体を動かして自分の頭を回収して元に戻していた。
「はぁー…俺が残りやるからお前はキャプテンと…。…泣いたのか?」
「…分かる?」
「まぁ、よく見りゃ…目赤いしな」
「………後で相談乗ってよ」
「え、俺が?」
「ペンギンが1番まともじゃん」
「いや、それは…でもなぁ…うーん…」
なんだなんだ。何でそんな渋るんだ。そりゃあ相談したいなんて初めて頼むけどさ。ベポは今ローの所にいるんだし、シャチはちょっと信用ならないならペンギンしか相談相手いないじゃん。
「人に、相談とか…した事ないから…お願い」
「…分かった。分かったから、お前頼むからキャプテンがいる前でその顔はやめてくれよ…」
私がどんな顔をしたって言うんだ。そしてローの前で見せるなってどういう事だ。…でもまぁ、相談とか本当にした事ないし…ちょっと緊張するなぁ…。
「じゃあ、後で女子部屋に来てね」
「おー…」
力のない返事だけど、ちゃんと相談は受けてくれるらしい。やっぱりなんだかんだで皆良い人だよなぁ。ベポはもう格別可愛いしちょっとまぁローの事好き過ぎるけど1番良い人。人じゃないけど。その次はペンギンだなぁ。なんだかんだで空気呼んでくれるからね。シャチは空気読むのが下手だけど察してペンギンと組んだら強いなぁ。ローに関しては察してもらっても困るけどもうちょっと私を娘でなく1人の女としてみてくれないだろうか。いや、やっぱりいいや。面倒臭い。