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貴方と未来を過ごしたい

第4章 ある日のハートの海賊団




そもそも、ローとこうしていれてるだけ充分幸せだと思う。なんたって、ドフラミンゴを倒すのに失敗しても、カイドウと対立はするようにと。自分が死んだ後ででもいいからって行動してるような人だからね。ローは恋愛とか有り得ないでしょ。ないない。仮に、命の恩人へのあんだけでかい感情がある上で恋をしてみなさいよ。あー、重い重い無理無理。


「…それでも喜ぶ顔は見たいなぁ…」


そんな事を言いながら物色をしていると、ローの帽子によく似た柄の更に違う帽子があった。…んん?この帽子見覚えあるなぁ…。確か、初登場がなんかこう…ルフィの麦わら帽子みたいな形だったような?これって、2年後に登場した時の帽子にそっくりじゃない?え、こんな所にあるの?


「………あの時から被ってるって事は気に入ってるよね?…これなら、気に入るかな…」


これはいい物を見つけた!そう思って即座に買ってラッピングの時間も惜しんでその場で瞬間移動して船へと戻った。
一応部屋の前にしておき、扉を開けようとして異変に気付いた。…え、声しない。音もしない。…開けたら面倒臭い事になってる気がして仕方ない。嫌だなぁ、開けたくないなぁ!…でも開けないといけないんだろうな。観念して扉を開けるとそこは見事なバラバラ殺人現場。


「…何が、あったの…」
「おう、みのり。お帰り」
「うわ、きしょ…」
「そんな酷い事言うなよ…」
「生首だけで喋ってたら気持ち悪いに決まってんじゃん」
「なんかこういう時真顔だと蔑まれてるより嫌だな…」
「はは、俺はそんな事よりあんな理由でこの姿が嫌だぜ…」


何故かローとベポはいなくて、皆がバラバラ状態。ご丁寧に並べられてるのがちょっと面白いけど生首が喋るってこんなにも気持ち悪いのかと思う。身体に関しては一纏めにされてる。雑過ぎない?


「えーと…ローは?」
「部屋か、外にいると思う…お前を探しに行くって言ってたのを、すれ違いになるかもしれないからってベポが止めてたからな」
「おぉー…私のせいか?」
「そうだよ!だから、行くなって…!」
「ご、こめん…」


いやけど、ちょっと宴会始まってから姿を消しただけで何故!?しかも私だけに怒ってるならともかく皆まで!?うわぁ、外出たくないなぁ…見てないふりで部屋に戻りたい。あ、寝る時一緒だから無駄だ。


「はぁ〜…覚悟決めるかぁ…面倒臭っ」
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