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貴方と未来を過ごしたい

第4章 ある日のハートの海賊団




「まさかお前、こうやって触られてたら瞬間移動出来ないのか?」


はーい、バレましたー。くそ、一緒に瞬間移動するのに触れとかないといけないとは言ったけど…触れられてたら自分1人の瞬間移動が出来ないって事はバレたくなかった。いや、まだシラを切れる。


「何言ってんの。わざわざ瞬間移動までしなくても良いからよ。このぐらいの事でわざわざ瞬間移動まで使って移動しなくたって、ちょっと説得したら良いだけでしょ。第一ちょっと外行くだけで何でわざわざ瞬間移動を…」
「お前今すっげぇ早口だぞ」
「………離して」
「後でキャプテンに教えとくな」
「無駄に良い笑顔ね」


あぁ、これからは身体の1部さえ掴んでたら良いとばかりにローに掴まれそう。いや、瞬間移動するつもりがあるとバレなきゃ良いよね、うん。もしくは吹き飛ばして上に浮かんでから瞬間移動しよう、そうしよう。


「それはさておき…離して」
「………まぁ、良いけど。キャプテン落ち込ませんなよ」
「無事に戻ればいいんでしょ。大丈夫…今ならロー相手でも勝てるぐらいに自信はあるから」


そもそもキャプテンがお前に勝てる訳がないとかブツブツ言ってるペンギンを放置し、ベポに一声かけてそっと部屋を出る。ローはというと皆からプレゼントを貰っている最中で気付く様子はない。
さてさて、どこでプレゼントを調達すべきか…。部屋から出た後は瞬間移動で町の中心部まで移動した。今はまだ夕方の5時だから店はいくつか空いている。どうにかいい物はないかと彷徨いていて、ふと思う。本当に、私がナンパされたのは最初の頃に酒屋で朝ご飯食べた時だけでそれ以降ないなぁ。まぁ!別に!良いけど!ちょっとぐらい声掛けられたいなんて思ってないけど!


「どうせいい女じゃないわよ…」


ぶつくさと文句を言いながら手頃な服屋に入り、何かないかと物色をする。いや本当にね、ナンパされてついていきたい訳じゃないけど、ローがあれだけナンパされないかと心配してて実際はされてませんって悲しい!いや本当に!ナンパはされたくない!ただなんかこう、普段あんだけローと一緒の部屋で寝てて何も反応ないとかなんかもう本当に女として見られて無さ過ぎて流石にちょっとね!


「…かと言って、ローと恋愛は面倒臭そうなんだよね。やっぱいいや」
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